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バンドメンバー兼、10年以上の友達にソファに張り付けにされ、手首をつかまれ、多分恋愛感情的な意味で好きだと言われた。
漆黒の瞳で
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「ねぇ、若井……俺の事好き?」
この質問に俺はなんて返せばいい?
多分元貴が求めている答えは恋愛感情有りでの好きかどうかの好きか嫌いか。
元貴の事は好きだ。
でもそれが恋愛感情的な意味かと言われればそれは……違う……
……だって………………
俺は…………
若井「元貴の事は好き……だよ……でも──ッッ」
大森「でもなに?」
でもの続きを言いかけた時、また元貴が手首を強く握ってきた。
若井「て、手首やめ、ちょ、痛いって!」
大森「若井。まだ『でも』の続き言えてないよ。早く答えて」
若井「…………俺は恋愛感情じゃない」
恋愛感情じゃない
そう言うしかない
その言葉に口角を上げる元貴。
大森「俺も一緒だよ」
元貴の返答に安心している俺が居る。
なんだ一緒か
なんだ俺の考え勘違いか
なんだ長年友人をしているからこその好きなのか、と。
普通に考えれば嫌いなやつと長年バンドなんて組める訳ないんだ。
何事もちゃんと伝えなきゃ伝わらない。
バンドの大事な時にそれを怠った俺のせいだ。
若井「元貴、今回は俺の説明不足からこんな事になってごめん。次からはちゃんと言う。ちゃんと話するから。だからもう手話して」
大森「こんな事?うーーん、こんな事ね。まあいいや。うん。次からはちゃんと報告してくれるみたいだし。…………でも」
『でも』
元貴の『でも』の続きは
聞きたくなかった
だってほら
大森「肝心な事を理解してないみたいだから若井にちゃんと教えてあげなきゃだね。
若井はさ、これから俺のモノになるんだって事」
話が急展開すぎてもう元貴が何を言っているのか今の俺には理解出来ない。
コメント
2件
初こめ失礼します…🙏🏻 主様の書く作品とーーっても好みにぶっ刺さります大好きです……😭😭 一気読みさせていただいたんですがあまりにも好みすぎて…🤦🏻♀️ omrさんのドロドロした感情的なものがとても好きです🫶🏻🫶🏻 長文失礼しました…!!続き楽しみです💘