テラーノベル
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※リメイクしました。
⚠️WW2の東南アジア中心の話です。
⚠️旧国注意!
⚠️日本と日帝は別々に出てきます。
⚠️史実を無視してることが多いです。
⚠️モブ有
⚠️政治的な意思はありません。
⚠️戦争・差別を助長するような意図はありません。※史実や、実際に存在する国とは一切関係ございません。
それでもよろしければ⤵︎
『本当に、始めるつもりですか…?
……日帝さん。』
そう話す彼は、姿勢よく椅子に座って自身が、”日帝”と呼んだ彼を見ながら、額に汗を浮かべていた。
日もまだ昇らない薄暗い部屋の中、
2人の男性が真剣な表情を浮かべ、互いに向き合っている。
「はい。先程説明したように、東南アジアを欧米の支配から開放するためや、今後”あの国”との戦いに備えるにはこのようにするしか…」
と、焦った口調で話をするのは、軍服姿を身に纏い、頭の深くまで被った帽子の下から見える赤い瞳が特徴的な日帝だった。それもそのはず、これからこの国は新覇権国家に喧嘩を売りに行くのだ。
相手は何倍と、
…いや、何十倍も強い。
到底真っ向勝負では勝つ事は不可能と言えるだろう。
彼らに立ち向かうには、大量の資源が必要不可欠だ。そのため、東南アジアにも進出しなければならない。
『やはり、この状況だと、東南アジアにも進出しなければなりませんよね…。』
「ええ。しかしそうなると
“東南アジアを欧米から解放する”
という目的がただの建前になってしまう可能性もあるのでないのでしょうか。」
『それは仕方がない事だとは思いますよ。
実際、資源の為でもありますしね。
ただ、あの子達にとっても、いい環境になるよう最善を尽くしてあげて下さい。』
「はい。私に任せてください。」
そういうと、彼は足早に部屋を後にした。
「…とは言ったものの、私1人ではとても無理だな…」
強敵と戦いながら、東南アジアの国々の管理、世話をするのは大変だ。
資源も勿論大切だが、
管理や世話はこちらで負担するのが普通であろう。
しかし、今は自分よりも何十倍も強い相手と戦っており、それどころではなかった。
そこで、自分の部下達に頼んでみることにした。
「すまぬが東南アジアの国々の世話をしてやってはくれないか?」
部下『はい。任せてください。』
「嗚呼、よろしく頼んだ。」
頼んでしまった。
自分で世話をすれば良かった。
悔やんでも悔やみきれないし、責められない。
私の判断で起こってしまったことだから。
そして、戦争の火蓋が切って落とされた。
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