フランス視点ーーーーーーーーー
朝起きて、自分のお弁当を作る。
そして質素な朝ごはんも。
jeには親がいない。
いや、親はjeに興味がないからここにはいない。
jeの親はどこでも有名な企業の部長。
昔は賞を取ったら頭を撫でてくれて、褒めてくれた。
でも、最近は全然帰ってこないし、jeの通帳にお金を振り込むだけ。
最初はこんな豪邸に住めて幸せだと思っていたけれど、長年1人で住んでいると嫌になる。
ずっと孤独。
学校の準備をして、外に出る。
そして電車に乗って学校に向かう。
歩いていたら後ろから抱きつかれる感覚がした。
🇫🇷「!おはよ〜」
🇮🇹「おはよ〜なんね!」
そう言ってニコニコしてくる。
楽しそうに。
きっと彼はjeより才能も努力も、我慢だってしてない癖に欲しいものが全部あるんだろうな。
なんで何もやっていないお前なんかに。
なんで友達を裏切ったお前なんかに。
🇫🇷「きょうは元気がいいね。なんかあったの?」
そう聞くと楽しそうに。
🇮🇹「ん〜?大好きなフランスに会えて嬉しかっただけなんね〜」
そう言って頭を撫でられる。
🇫🇷「急に撫でないでよ〜」
そう言って笑うふりをする。
そんな話をしても心の中ではドス黒い何かの感情がjeを支配する。
お前なんかに撫でられても褒められても何をされても嬉しくなんてない。
本当ははたきたいけれど、優等生だから我慢する。
本当に憎いほど演技が上手くて良かった。
学校についてクラスに入るとみんなが集まってくる。
フランス君と関係がある事がクラスのカースト、いや、学校のカーストを上がる方法になっているからみんないい顔をしてjeに話しかける。
可哀想な人たち。
関係を持って、友達になって、女性は彼女という唯一無二のやくを取ろうとして馬鹿みたい。
🇫🇷「ごめん、用事あるから」
そう言ってクラスから離れてトイレに駆け込む。
その個室の中でカッターを取り出して手首に当ててスーッと滑らす。
そうするとその線が赤くなってゆく。
その血がとても美しいと思ってしまってたまらない。
そんな事を彼らが知ってしまえば、どうなるのかは大体想像がつく。
でも、いいんだ。
なりたくてなったわけじゃないから。
🇫🇷「はぁ、死にたいな」
そう言って傷を隠し外に出る。
みんなとすれ違ってみんなが話しかけようとする。
そんな彼らを急いでいるふりをして振り切る。
そしてクラスの彼らと話して、授業を受けて、弁当を食べて、家に帰る。
全てが空白で、空っぽな生活。
そんな生活がずっと続くと思っていた。
ネクスト 水曜日
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