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いつの頃だっただろうか。
弥奈(やな)は家に帰り、玄関からリビングをのぞく。
イスに座って顔を覆い、静かに音を出さないようにしながら肩を震わせている母がいた。
ただいま、と掛けようとしたのに声を出すのを忘れ、じっと母を見つめる。
母の愛情を持った大きな存在感は 掠(かす)れて、とても小さかった。
その姿を見たのが、始まりだったのかもしれない。
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第16話 弥奈の過去
泣いている母を見て見ぬふりをしてから数か月後のことだった。
弥奈の体も順調に育ち、女性らしさを徐々に身に付けつつある。
クラスメイトの男の子との差も感じながらも、毎日遊ぶのは楽しかった。
ちょっと精神年齢が低いなと思うこともあるが、弟がいるせいか、それも慣れている。
「ただいま~」
今日も、多くのクラスメイトと一緒に公園で遊んできて、帰宅した。 *******
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