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セッターsid
「 さーて、んで俺は中村栄治って言うんだけどさ 」
「 な、中村栄治？！元日本代表…イメチェンして金髪なっとる…全然わかりませんでした。 」
俺はびっくりした。辰の大好きな龍樹さんの友達って全員元日本代表なん…？
「 凄いな…だけど、こんな人に教えてもらえる機会、そんな無いばい。 」
「 あはは、君たちのそういう目大好き。本気の目っていうのか。いいねー。よし。じゃあ始めよっか。 」
それから始めたのはトスの練習…ではなく、
栄治さんが上げたトスを俺と三守さんが打つっていうセッターとはかけ離れた事だった。
栄治さんのトスは毎回速度、距離、高さが変わった。
「 二人共、打ってみてどうだった？ 」
「 少しの位置のずれで…吃驚するほど打ちにくいです… 」
「 ほんとに…その人にベストなトスが…一番打ちやすいの…再確認させられた… 」
「 ん、それを気づけただけでもう今日は豊作だよ。んで、二人には策略的なトスを伝授いたしまーす。 」
「 戦略的な…トス…？ 」
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