テラーノベル
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矢野
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玲奈
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クラリス
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もうすっかり夜になって仕事も終わり会社に帰ってトラックを駐車場に止め、
「大丈夫か? しんどくないか?」
咲良に尋ねても彼女は、
「うん、おとうさんといっしよだったからへーき」
笑顔でそう応えてくれた。それが俺に媚びるためのものかどうかは表情を見れば大体分かる。この子は母親と同じで気持ちがそのまま表情に出るし、そしてそうやって気持ちをそのまま表情に出してもいい相手だと俺のことを思ってくれてるし。
世の中の親には子供に嘘でも調子のいいことを言ってほしいと思ってるのもいるらしいが、俺はむしろそういうのは嫌だ。なにしろ俺は察するってのが苦手だし。妻と結婚したのだって彼女が思ってることをほぼそのまま口に出してくれる人だったからだし。
コメント
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このエピソード、すごく温かい気持ちになりました。咲良ちゃんが「おとうさんといっしよだったからへーき」って笑顔で言えるの、ちゃんと信頼関係ができてる証拠ですよね。それに、父親が「察するのが苦手」だからこそ、ストレートな気持ちの表現を大事にしてきたっていうバックボーンが、妻との関係にも通じていて素敵だなと思いました。日常の何気ない会話に、家族の形が凝縮されてる感じがします。