「自分は時間を止めることができるんです」
少しも沈黙を開けることなくおんりーチャンはそう言った
でも、少し俺が思っているのとは違った。テレポートとかそう言う感じのかと思った
「はっw、…テレポートとかそう言う感じのを想像していました?」
笑いながら、まるで俺の心を読み取ったかのようにそう言った
「本当に時間を止めれるんだよね?」
「そうですよ、信じなくても全然いいですけど、それとも今時間を止めて証明しましょうか?」
そうおんりーチャンは軽々しく容易いかのように言った
「まぁ…、寿命が1年減るみたいですけどね」
おんりーチャンは寿命が1年減ることを何も気にしていない様子だった
「やっぱりおんりーチャンが時間止める度に寿命が1年減ってるんだね」
「そうみたいですね」
「なんで、何も気にしてないの?」
「なんででしょうね」
澄ましたように優しく笑って、まるで他人事のようにしていた
「これ以上能力は使わないよね?」
「さぁ…人生何が起きるかわかりませんからね」
「自分の寿命が減るんだよ!?1年も!なのになんでそんなに平然としてられるの!?」
「俺、自分の価値がわからなくて、だから…その価値がわかるまでは時間を止め続けます」
そう言って、おんりーチャンは俺の隣を歩いて通りすぎていった
「今日おらふくんに部活絶対来てって言われているので失礼します。次会ったときに、俺の寿命が減ってないといいですね」
バタンッ
縁起でもないことを言って、ドアが閉まる音だけ聞こえ、俺1人だけになった
❤️1500
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続き楽しみです‼︎