やっと
やっと記憶が
駅員「そっか、、思い出したんだね」
「列車が来るまでまってて」
「わかりました」
「それにしても一体なんだったんだろうここ。記憶も無くしてたみたいだし」
駅員「記憶と乗車券は僕が奪ったんだ」
「え?」
駅員「隠したんだけど見つかっちゃったみたいだね」
「え、、、?」
私が記憶を無くしてたのも
私が乗車券を探すように仕向けたのも
全部、駅員さんだったってことなの?
駅員「ははっ、そーなるね」
どーしてなのか全く分からない
駅員「そーだねぇ、、」
「貴方が記憶に囚われて辛そうにしてたから」
「貴方は過去の記憶に囚われながら今を生きていた。見ているだけでこちらも苦しかった」
「、、、」
駅員「だから忘れさせてあげたんだ」
「そんな、、」
「じゃあ乗車券が黒くなっていたのは?」
駅員「あぁ、行き先が変わるだけだよ」
駅員さんは相変わらずの微笑みだ、、
駅員「元々黒い人もいるし変化していく人もいる、」
「黒い行き先の方が楽なんだ。」
「だから変化するまで待とうよ」
「そうすれば辛いことや困難なことにあわずに済む」
「それでも君は行くの、?」
「うん。確かに辛いことがあるかもしれない」
「でもそれは私に決められた人生だから」
「それを全うする。それだけの話、」
駅員「そう、だね」
「そういうと思ってた」
駅員さんがうっすらわらった
駅員「やっぱり僕が間違ってたよ」
「もう列車来るみたいだね」
ガタンゴトン、ガタンゴトン
列車が音をたてながら駅へついた
「僕はただ、」
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