※前回言った通り、『荼ホがキメセクする話』にはなんの関係もありません。
完全新作!!喧嘩の時の口癖が、「別れる!!」なホークスを荼毘がわからせる話です!
荼毘「チッ…」
らしくねえ。こんな言葉でへこむなんてらしくねぇ。わかっちゃいるが、俺の頭はどうにもこの言葉が嫌いらしい。
毎度毎度これを言われちゃ思わず引き下がっちまう。今回は少し言い過ぎてしまった反面クリティカルに効いた。
ついつい口をついて出た言葉に後悔しながら、どうしたら機嫌を治してくれるか考える。
顔、ヤバかったなぁ、、許してくれっかな…そりゃいきなりんな事言われりゃびびるよなぁ…。
はぁ……、、。ん?…ちょっと待てよ??
…これ、冷静に考えて俺悪いか??出された要求飲んだだけだよな?
…よし。決めた。
そうして俺は、ホークスわからせ計画を練るのだった。
ホークス「もぉ~~無理!!!!‘’別れる‘’!!!!」
午前9時、今日はいつもの言い合いが思いの外ヒートアップしてしまって、つい‘‘別れる’’なんて言ってしまった。
何も本気で言っているわけでは無いが、こう言えば大概「悪かった。勘弁してくれ。」と素直に謝ってくれるのだ。そしたら俺も謝って仲直り。これがいつものルーティーンだったのに…今日は違った。
荼毘「ッ、…はぁ…。」
荼毘は一瞬目を見開き顔を強ばらせたが、すぐにため息を吐いた。
ホークス「…何、謝っても許してあげないから。」
少し不安な気持ちはあったけど、俺は荼毘が謝ってくれると信じていた。
のに…
荼毘「理解った。」
ホークス「…は、?」
頭が真っ白になった。情報が追い付かない。
わかれる、??おれと、だびが…??
荼毘「合鍵、返さねえとな。ここ置いとくから。じゃ、また会議で。」
ホークス「待っ、荼毘ッ、、、!!」
ガチャ。
ホークス「ぁ…、、、。」
…行ってしまった。
、、まあ、そうだよね!!俺らヴィランとヒーローだし!変な情が移る前に、別れて…良かった、!!!
そう、、よかったんだ、、これで、。
なのに……
ホークス「う゛っ、、、(涙)ッ、、やだ…だび、、だびぃ、、(涙)おいていかんといて…っ、、(涙)」
ヴィランだからと割り切るには、もう遅すぎたんだ。何もかも。
翌朝
ホークス「……あいたくなかぁ…。」
泣き腫らした目は惨めだし、あまり眠れなかったから隈も酷いだろう。
今日は頂上解放戦線の集まりがある。行かなくては、仕事だし。
だるい身体を無理矢理立たせて、羽を動かした。
トゥワイス「おっ!!おはようホークス!!だいじょぶか??クマひでぇぞ?全ッ然問題ねえ!!今日もお肌ツヤツヤだな!!!」
こんな時でも元気なこの人に、今は心が救われる。
ホークス「おはようございますトゥワイス。やっぱNo.2はキツイっすねぇ~。昨日も仕事のせいでロクに寝れなかったっすよ~!笑」
やれやれ、というポーズを取って分倍河原と会話する。
トゥワイス「可哀想に…速く解放してやるからな!!!」
ホークス「はは!!、ありがたいです!!その為に、もう一踏ん張りしますかね笑」
大丈夫だ。このままで居れば良い。荼毘と会わなければ…
荼毘「朝からうるせえなぁ、トゥワイス?」
…最悪だ、、
トゥワイス「おはよう荼毘!!今日もイカしてるぜ!!!クッソダサいぜ、!!」
二人の会話が頭に入って来ない。何を話したら良い??どう接すれば良い??
荼毘「なァ??No.2?」
ふいに肩を組まれる。
ホークス「えっ、!?ああ、うん。そうだ、ね、?」
荼毘「どうしたヒーロー??顔色が悪いぞ?体調でも優れねぇか??仮眠室まで送ってやっても…」
こんな日なのに妙に優しい。いや、俺が意識してるだけなのか、??
ホークス「いや!!大丈夫!!心配どうも、はは、」
荼毘「そうか。じゃ、俺はこれで、…」
荼毘の背中を見てハッとする。
呼び止めなきゃ、謝らなきゃ…!!
ホークス「待って、、!!」
咄嗟に荼毘の服の裾を握る。
荼毘「…あ、?」
やっぱりまだ怒ってるかな、もう許して貰えないかな、こんな俺、嫌だよね。
ホークス「、!。昨日はッ、、ぁ、~……。、嫌、何でも無い…その、呼び止めて、ごめん…。またね?」
いざ言おうとすると、喉が張り付いた様に声出なくなる。
ハリボテの笑顔を作って、にこやかに手を振る。
またなんて、あるのかなぁ、
荼毘「嗚呼、また、な。」
結局その日は何も頭に入らなかった。
元から連絡が多かった訳でも無いけど、荼毘からのメールは一切無いし、解放戦線の集まりで会えば怖いくらいにいつも通り。ただ、廊下ですれ違う度、睨まれてる…気がする。
そんなこんなで二週間が経過したくらいの時、ソイツは突然現れた。
あー、、、つかれた、。金曜…荼毘来るかも、、、。ご飯何が良いかな……。
……ぁ、もう荼毘来ないじゃん、。…もう別れた、よね…きっと。先週もしかしたらって期待したけど、居なかったし、そもそも合鍵返されちゃったし、。
…いいもん。買いだめしてる冷凍焼き鳥パーティーするもん、。
、あーでも、冷蔵庫にそばがあったな…二人前。アイツ、好きな物教えてくれないけど、そばは旨そうに食べたから…。
…何ヴィランに肩入れしてんだろ。馬鹿馬鹿し。
…でも、
ホークス「、、、たべきれるかな…。」
今日の夕飯と、元彼の食の好みについてぐるぐると考えながらエレベーターに乗って、自分の部屋のある階についた。
もうすぐ家の前だという所で、鞄から鍵を取り出す。
が、家の前に何やら人影が見える。
…もしかして、もしかして、、。
黒いフードを深く被ってサングラスをかけて一応変装はしている様だったけど、俺には解った。
呼吸が浅くなり。自然と早歩きになった。
ソイツはスマホをいじっていてこっちに気付いていなかったが、恐らく足音で気づいたのだろう。ゆっくりとスマホから視線を外し、こちらを見やって一言。
荼毘「遅せェよ。待ちくたびれたわ。」
だ、、び、??
俺は、この後起こる事など知りもせず、ただただ荼毘が自分を待っていてくれたという事実の悦びを、全身で噛み締めるのだった。
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別れる!!で傷つく荼毘も言った事を後悔して何も手に付かない(本人曰く。)ホークスも可愛くね??ヒーローほだされ過ぎぢゃね??
って思って書いた突発的荼ホです!!
次回!!多分えっち!!!
コメント
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絆されすぎてよし!次回楽しみにしてます!