嵐に突入です。
2日後、スタッフを交えての企画会議に出たのだが、元貴の調子が悪くなかなか話が進まない。なんだかとてもイライラしている姿を見て多分眠れていないのだろうと感じた。
休憩に入ってすぐに元貴は席を立ってどこかに行ってしまう。
「おい、元貴ちょっと待てよ」
それをあわてて若井が追いかけて行った。
スタッフたちは皆でため息をついた。しかし、元貴の好不調を考えて元々スケジュールは余裕があるように設定されているのでそれほどの混乱はない。
大丈夫かなぁ。前に会った時からおかしかったからあれから眠れてないのかもしれない。若井が上手く落ち着かせてくれてたらいいんだけど…。
しかし、休憩から帰ってきた元貴のイライラは更に増しており、それに加えて若井まで不機嫌になっていて今度こそみんな戸惑う事になった。
その後はまともに何も決まる事なく、そのまま終了となった。
「ねぇ、元貴…」
控室で帰り支度をしている元貴に声をかける。
「どうしたの?もしかしてあの日から寝れてないの?」
元貴は無言のまま顔を背ける。
「俺、何か元貴の気に触る事しちゃった?」
あの日、急に元貴の態度が変わったのだ。そうとしか考えられない。
「…涼ちゃんさ」
しばらく無言だった元貴がポツリと話し始める。
「若井と何かあった?」
「えっ?」
「俺のいない間、若井の家に泊まってたんでしょ?その間に何かあった?」
俺はびっくりして目を見開く。
「…もしかして若井と浮気しちゃった?」
「そんなわけないでしょ」
急に何を言い出すんだ。
「だっておかしいじゃん。急に若井は涼ちゃんに張り付いてるしさ」
「それは…」
「…キスマーク」
「あっ」
俺は咄嗟に首元を隠す。
「それ、若井がつけたんだろ?」
「ちっ違うよ!」
「じゃあ何なんだよ!」
「これは…」
説明しようする俺の言葉を元貴は遮る。
「あの日もなんか涼ちゃんおかしかったもんね」
「だから…」
必死に説明しようとするが興奮した元貴はちゃんと話を聞いてくれない。
「俺の事、若井に『セフレ』って言ったんだって?なに?俺から若井に乗り換えるの?」
その言葉にショックを受ける。
…若井に乗り換える?
「なんだよ!勝手に乗り換えればいいじゃないか!」
「………」
今度は俺が無言になる。
「元貴は俺の事そんな軽いヤツだと思ってたんだ…」
ふつふつと怒りが湧いてくる。
「だって俺たち付き合ってるわけじゃないでしょ?だったら『セフレ』以外の何物でもないじゃない」
俺がそう言うと、ビクッと元貴の肩が揺れた。
「なんだよ!元貴なんて何も言ってくれないくせに!」
そう叫んで、俺は元貴に背を向け部屋を飛び出した。
もっくんひろぱとの仲を疑ったんですね。 勘違いして暴走してます。
涼ちゃんショック😭
コメント
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涼ちゃん…元貴ぃ…若井ぃ…