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※むろ→なぐ な、むろなぐ

片想い中の攻めにしかとれない栄養がある

ツンツンギレデレな室屋をどうぞ!


























『………んぁ…?』





室屋は違和感を感じて目を覚ます。


いつもの自分のベッドよりなんだか窮屈で…

なにより自分の見慣れた部屋の景色ではない。



『……あぁ、そうや…ここ大阪ちゃうわ…ってなんでソファで寝とん……』


窮屈なのもそのはず、

ソファで寝ていたらしい。

今自分は用事があって東京に来ている。

ならホテルかと考えたがソファでわざわざ?

しかもホテルの割には物が多い。

ならホテルではない……

視線を変えればまだ時刻は早朝を示す壁時計とその横の壁掛けには自身の服が丁寧にかけられていて…






『…………あ”ッ⁉︎……』


ふと、鼻腔に掠めたのはある香水の香りに飛び起きる。

その香水はキャバ嬢の甘ったるいやつや大阪のおばちゃんらのキツい匂いとは違う。

室屋の…想い人のもの。

この部屋からはその香りが微かに漂っていて…部屋の主を静かに語っている。



『こ、ここ南雲の部屋か…ッッッ⁉︎…////』



ギリギリ声量を抑えたが室屋はそれどころではい。

記憶を遡っていくと、

確かわざわざ東京にきて…南雲と約束したワインバーに行ったはず。

想い人とデー……じゃない、酒盛りをして変に緊張したのかいつもよりハイペースでワインに口をつけていた室屋。

そんな室屋に合わせて飲む南雲。

ふたり仲良く酔っ払い、

勢いで南雲の部屋に泊まったのだろう。





『だからっていきなりお泊まりはアカンやろぉ”……////』



室屋は顔の痣のこともあり、

過去に青春というものとは縁が無かった。

心酔するほど尊敬できる兄貴分と出会い、

天王寺組で男を磨き続けたわけで。

恋愛などする暇…いや、

他者に心を許さない室屋には優先事項ではない。


…そんな室屋が惚れてしまったのは、

恋愛が最優先事項と言わんばかりの女の尻を追いかける阿保なわけで。








話が長くなってしまったが、

つまり何がいいたいかと言うと室屋は恋愛偏差値補習レベルの雑魚なのだ。







『………南雲のやつ…寝とんのか…』


南雲の姿を探し始め、

寝室らしい部屋に静かに入る。




『……ッ、⁉︎⁉︎⁉︎』(ビシッ)



室屋はそれを見て石のように固まった。


そこには、部屋の主…南雲が自身のベッドの上で眠っている。

星屑のような銀髪、それに映える褐色肌。

蜂蜜色の瞳は今は長い睫毛の下で見えない。



『スー…スー…』


室屋が入ってきても、広い視野を持つと評価される猛者の南雲は安心しきってるのか起きなかった。



『(こ、こいつ…ッなんちゅー格好しとんッッッ⁉︎////)』



なんのことはない、

南雲はただ寝巻きを着て眠ってるだけ。


…室屋にとって、その寝巻きが問題だった。

ふわふわした素材はグレーの生地。

男が着るには少し可愛過ぎるが…問題は素材では無い。

パンツが短パンタイプで南雲の太物が晒されていたのだ。


普段はズボンで隠されてまず拝む事が出来ない無防備な素足に室屋は内心騒ぎっぱなし。

これがジェラピ⚫︎のメンズ用パジャマということも、知らない。


『(な、なに男のくせに女みたいなヤツ

着とんねんボケぇぇッ💢////

いい歳して短パンなんざ履きおって気色悪いんじゃッッ /////)』

罵詈雑言の嵐だがその目はずっと南雲の御御足を凝視している。

日サロとは違う、均一な褐色は手入れされていて無駄毛がない。

白肌とは違う艶のある肌は程よく筋肉がのり艶やかなラインを生み出している。

触ったら無論男だから女と違い柔らかくはないだろうが…触れたら弾力のある肌だろう。



『んー……』


スリ…っと脚を内股で擦りつける。

その仕草に鼓動が早くなり変な汗をかく。



『(なんで、なんで可愛いとか思ってん俺…//////』


それまでの純粋な好意とは違う…

無防備な南雲の姿に思わずゴクリと喉が鳴る。

奥底に眠る室屋の肉欲が刺激され…


『ん〜…?……んぅ…っペロ…』



チロリと無意識に唇を舐める姿。

艶のある唇から目が離せない。






『………………』














貪り喰らいたい。








『ッッ//////(だあああああ‼︎////なんでアホの南雲にッッ、南雲なんかにいいい”ッ////)』




(室屋の兄貴!ヤクザらしく襲っちゃえ!)

(アカンです室屋の兄貴!夜這いとか最低やないですか!)



『(なんか岸本みたいなのが頭ん中で騒いどるううう”ッ💢////)』


舎弟の顔をしたイマジナリー天使悪魔を叩き出し、ひとり息を切らす。





『……、呑気に寝とる……』





寝込みを襲うなんざいくら卑怯者のヤクザでも【今】はしない。

寝顔をしっかりと目に焼き付けてから…







『……あほ南雲……』



シーツに投げ出された手に唇をつけるのが精一杯。






『……絶対に諦めへんで……覚悟しぃ…』






捨て台詞を吐いて。


まず室屋はトイレに篭ろうと寝室を後にするのであった…。










理由は…察して欲しい。











end

この作品はいかがでしたか?

77

コメント

2

ユーザー

グハッ_:(´ཀ`」 ∠):

ユーザー

上手すぎ!

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