※創作、在り来り、オリキャラ、死ネタ、長いかも※
※朗読にどうぞ※
貴方は究極の選択、なんて聞いた事ありますか?
究極の選択と言われて貴方が思いつくものはなんですか?
最愛なる人 or 家族
なんて言われた時貴方はどうしますか?
時による?それとも自分が大事?
今日も暑いね、そう彼女が微笑んだ、
罪深い笑顔が僕を正直に見つめて まるで小悪魔のようだったよ
彼女は僕の名前に続けて喫茶店に行くことを決めてくれたんだ。
丈の長い水色のワンピースがふわっ、っとなびいて透明感のある水色が彼女の白い肌を輝かせていたよ。
ちょうど真夏の日になって、彼女に突然腕に火傷が出来たと言われたんだ。
痛々しく 包帯が巻かれていて 小さく赤色が滲んでいたのを今でも覚えているよ。
彼女が微笑んで僕は彼女への愛がみるみる膨れ上がっていったよ。
その日から僕は流石に夏バテしてしまって 数日間会うことが出来なかったんだ。
だいぶ良くなった時すぐに彼女に会おう、って言ったよ。
彼女は喜んでくれたんだ、
すぐに駅舎で待ち合わせして黄色の半袖に短パンを合わせて上に網のシースルーカーディガンを羽織った 彼女を簡単に見つけて見せたんだ。遠くからでも輝いてみえて 眩しかったなぁ、
腕には先日のように包帯が巻かれていて決まって必ず右にあったんだよ。
カーディガンで包帯は目立たなかったけど 少し心配になってしまったな。
電車に乗って改札口を出てから10分くらいたった頃くらいになった時だったと思う、突然彼女が洟をすすった時は僕もぎょっとしたよ。
ただ、何を訊いても嗚咽し漏らして何も答えてくれなかったんだ。
そこで僕も参ってしまって 黙り込んでしまったよ
そしたら彼女から突然 信じられないくらいのものを聞いたよ。
死にたい、って言ったんだ。
彼女の目からは虹に輝く黒くて鮮やかなものが溢れ出していたよ。
なんで?って訊いても唇を噛み締めて答えてはくれなかったんだ。
包帯を取ってそこで初めて気がついたんだ。
これは火傷なんかじゃない、それは紛れもない 切り跡だったよ。
そのまま僕は彼女の前へと回って
分かった。死ぬことは止めないよ。ただ、死なせないように僕は
これからも愛來を抱きしめる。
そう言って優しく彼女に手を回した。
そしたら彼女は声を上げて泣いていたよ。彼女が泣いたのを見たのは告白以来だった
その日は帰ろうという話になって駅へと向かったんだ。
その時に僕は走馬灯を見たのかもしれない。
大きなトラックが迎えに来たのかもしれないね。
彼女をトラックが正直衝突しそうになった時、彼女を助けるか、
咄嗟に、
ドンッと鈍く重い音が夏の空を舞った
僕は一瞬の事で、分からなかったよ。
気がついた時彼女の足から頭までが朦朧としてる意識のまま見えたんだよ。
節々の力が抜けて声が聞こえなくなったのは唯一覚えているよ。
死にたい。そうずっと思ってた。
陽輝くんが私を助けてくれる、って言ってくれた時胸の奥が抉られるように痛くなって、申し訳なくなった。
ずっと隠してた自傷も隠したくなくなって
見せて歩いたけどやっぱり誤魔化しちゃった。
陽輝くん。ずっと愛來を抱きしめるって言ってたのに、
私を、未来を見たくもない私を貴方は愛してくれた。
また。あいらって、呼んでよ
赤く染まったコンクリートが目に入って そこに陽輝くんは微笑んで横たわっていた。綺麗な茶髪が真っ赤に染まって
彼の雰囲気に似合う服も真っ赤に染まった。
憎くて。腹の底から怒りが込み上げてきて、
喉の奥からこれでもか、と言うくらいの叫びと共に涙が出てきて
何度も吐いて、
返して。私の陽輝くんを返して、おまえの命でも代われないんだよ。
私の為になんてしなくて良かったのに……、陽輝くん優しいなぁ、
これで彼に涙を見せたのは3度目だった。
ほら、泣かない、でよ……。
陽輝くん……。、絶対助かるから、絶対に助かるから
約束したじゃん。誓ってくれたじゃん……、
でも。これ無理だと、思うなぁ、
でも。約、束は 、破ってな……い。
愛來……、君と、出会えて……、_________。
陽輝くん……、!、 最後まで言ってよ!!
ねぇ!約束破ってるじゃん!!!
最後まで。……私の最期まで愛しててよ……ッ
陽輝くん……
愛來……ッ
コメント
2件
こういう物語は涙無しじゃ見れないよね(T^T) みこの表現って自分的には 想像しやすいんだよね! まじで切ない(´;ω;`) 彼氏さん優しいな〜!