「私は主様の良い所なら100個言えますよ」
「えー、うっそだぁw俺なんか良いとこぜんっぜんねぇよww」
「本当です。どうかご自分を卑下なさらないでください。」
「ふむ…でしたら、実践してみましょう。今から私が主様の良い所を100個言います」
「お、100言えるかな〜?」
「ふふ…まず、主様は優しいです。主様が危険を生じてまで私達の主様で居てくれると言ったあの日、とても嬉しかったです。」
「そんなことねぇよ」
「主様は凄いです。主様のおかげで何度救われたことか、数え切れません」
「俺も救われてんよ」
「主様は頑張り屋さんです。遠征の時にもバテないよう、ランニング等頑張っている事を知っています。」
「なんで知ってんの」
「主様は観察眼が素晴らしいです。些細な事にもよく気付かれます。よく周りを見ている証拠ですね」
「ナック程じゃないよ」
「主様は笑顔が素敵です。陽だまりのような暖かい気持ちになります」
「おいやめろ照れる」
「主様は気配りが素晴らしいです。執事としてこんな事はダメだと思いますが、つい頼りたくなります」
「何時でも頼れよ」
「主様は私達を平等に扱ってくれます。差別することなく、私達を愛してくださります」
「愛っ……まぁ、そうだな」
「主様と一緒にいると楽しいです。飽きることなくいつも新鮮な気持ちでいられます」
「…あ、ありがと」
「主様といると落ち着きます。どんなに嫌なことがあっても主様の顔を見えれば心が暖かくなり、穏やかになるのです」
「いや…俺はそんな大層なもんじゃ……」
「主様は明るくて………」
「主様は……………」
その後もナックの口が止まる事はなかった。どんどん俺の事褒めてよくそこまでポンポン出てくるよな、ってどうでもいい事考えてた。じゃないと羞恥で死ぬ……後もう少しで100行くぞ、と言うところでナックは俯いて顔を見せないようにしていた俺の顔を覗き込み、こう言った。
「主様は可愛らしいです。そう、丁度こんな風に照れているところとか…♪」
「〜〜!?お、俺ちょっと急用事思い出したから!!じゃね!!!」
無理、無理!!なんであんなこと言えんの!?褒められ慣れてないんだって!!あんなこと言うんじゃなかった!!!真っ赤に染まる頬を見られたくなくて早口で言い捨てて逃げる。
「おやおや、逃げられてしまいました。」
「_主様が1番です。この気持ちは誰にも負けるつもりはありませんよ」
コメント
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主様見つけて読んで、最高すぎて没頭して読んでしまいました!本当に最高でした!これからも頑張ってください!応援してます!