いつもの道、いつもの景色、でも心が躍るのは自分のモヤモヤした気持ちに気付けたからだろう。
心(バレるくらいテンション上がってるよね)
心(……バレてもいっか!)
心(うちが告白とかしたらオッケーしてくれるのかなー)
心(もしかしたらもう両想いだったり?)
心(うちら結構一緒にいるし?ワンチャン?)
なんて浮かれた妄想をしていると電車が来た
心(いつもの場所にいるかなー)
和馬「おはよう、心さん」
表現なんてできない、会った瞬間好きなんだって確かめられる
和馬「あの心さん?」
心「さ、最近君から挨拶するようになったね」
和馬「俺が先に心さんを見つけてるからじゃない?」
心「ふーん?探してくれてるんだ?」
和馬「まあ、友達だし」
心「…それもそっか」
友達。一見聞こえはいいが、恋愛となるとまた違った意味をなす言葉。異性として見られていないともとれてしまう言葉になる。
心(そんなに魅力ないかなー)
心(いっそ覗いちゃうか?…それだけは絶対ダメだよね)
心(うち今めっちゃめんどくさいよね!?)
心(それもこれも全部…!)
八つ当たりに近い気持ちと共に脇腹をツンツンしてやった
和馬「急になに?」
心「昔の君だったらもっとキョドってたのに」
和馬「心さんは俺に何を求めてるんだ」
心(そもそも恋ってここからどうやって進めればいいんだろ)
心「緊急会議を開こうと思う!」
亜美菜「時間を返せ」
心「うちの一大事だよ!?助けてよー」
亜美菜「和馬に相談すればいいのに」
心「それが出来ないから亜美菜とふみを呼んだの!」
ふみ「で?相談って?」
心「つ、付き合うにはどうすればいいのかな?」
亜美菜「…マ?」
心「だから緊急会議なんだってー」
ふみ「だからかっずーに相談できないんだね。好きな相手だから」
亜美菜「付き合うにはだから軽く告白を…」
心「え?そんな軽くでいいの?」
ふみ「ダメだから!心、純粋なんだからやめなって!」
亜美菜「ちょっとからかっただけだって」
心「軽くじゃダメって事?」
ふみ「だって自分の気持ちを言うのって結構勇気がいるでしょ?」
ふみ「それも好きなんて大事な気持ちを雑な言葉で済ましていいわけないじゃん」
ふみ「心も、それが嫌だからあたしらに相談してくれたんでしょ?」
心「ふみが言うと説得力があるね」
ふみ「進展がないならデートの誘っちゃおう!」
心「デート…来てくれるかなー」
一方で、想いを寄せられてるとも知らない風間和馬は…
優「で?どうなの?」
なぜか親友の優に尋問のような質問責めを受けていた。
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