それではどうぞ
いつからだろう。日本君を見る度に胸が熱くなるようになったのは。
🇫🇷んー…今日はやけに寒いなぁ…。
今日は大事な会議があるという事で朝から出掛けていた。
🇫🇷くそー何でここら辺はバス通んないのかな?こんな寒い中歩くの嫌なんだけど。
僕は寒いのが元々苦手。
ましてや今の格好が薄手だったのもあり、僕はブツブツ呟きながら歩いていた。
🇯🇵あっフランスさんじゃないですか?こんな朝早くに何処へ?
🇫🇷偶然だね日本君!
日本君とバッタリ出くわした。
途端に胸がグッと熱くなるのが分かった。
🇯🇵えっ⁈フランスさんこんな寒いのに大丈夫ですか?手真っ赤ですよ?
🇫🇷あー…あはは、会議があってね、寒いとか関係無くこんな格好で来ちゃった…って…
日本君が僕の所へ駆け寄り、僕の手を包み込む。
🇫🇷あ、日本君?
手を包み込まれて日本君の体温を感じられる。凄く暖かいな…。
そう思うと同時にまた胸が一層に熱くなった。
鼓動も早くなっている。
🇯🇵あ…手荒れしてますよ?痛そう…。気をつけてくださいね?手袋は必須ですからね。
そう言い僕の手を優しくさそる。
その手をさそる日本君の顔が僕には本当に
可愛く見えた。
🇫🇷…日本君。
その時ようやく理解した。
この胸が熱くなる事も、日本君を見て鼓動が早くなる事も。
🇯🇵?どうしました?
多分僕は日本君の事が
🇫🇷僕日本君の事_______。
僕がそう言うと、日本君が顔を赤くしたのを、僕は見逃さなかった。
『終』