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オリキャラ紹介〜過去編〜

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オリキャラ紹介〜過去編〜

4 - 第4話 一度目の自分より(如月なずな)

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2023年09月01日

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10年前。

一度目の6歳の自分は、母と住んでいた家を失った。はっきりと記憶に残っている。

燃え広がる炎。崩れて行く屋根。

お母さんから出ている出血。水溜まりのように徐々に広がっていっていた。

転んで怪我した膝。

姉さんと逃げた事。走って何度も何度も______吹雪と雪花のぬいぐるみを抱きしめて振り替えずに。足が疲れるまで、捻挫の怪我をするまで走ってた。


火事が収まった後、お母さんの葬儀が執り行われた。思い返すのはお母さんの優しい声。

でも、それからか何故か”離れられない”。

お母さんに会いたい。姿が見たい。

また暮らしたい、あやとりしたい!

_____”独りになりたくない“……………

姉さんとまたあの家で暮らしたい。

でも、人は生き返らない

あるとすれば転生して第2の人生を送るか。

それとも、空の上で暮らしているのか。

…………それだけなのか。



一度目の8歳の自分

三葉さんが、事故で亡くなった。

その時三葉さんが自分を庇っていたらしい。

何でだろう。また優しい人が亡くなってしまった。

義理の姉で伊月家の当主さん。

私の事やすずな姉さんの事を家族としても接してくれた。

失う命もあれば、新たな生命が生まれる

様々な事を沢山勉強しなくてはならない。

でも、母親の事が今でも好き。____なのに。

会いたいって、思ってしまう。

……”三葉さんを、母の面影として見てたのだろうか”。

母さんに会いたいけど、すずな姉さん達が居るから…寂しくないよ。

……でも、何だろう……

____この気持ちは。”何故か穴が空いて居るようなこの気持ち”は。

いつか、分かるのだろうか。

いつか、教えてくれるのだろうか。

………今日はこのぐらいにしておこう。



一度目の9歳の自分

学校で初めて水を掛けられた。

今までは間違えて転んだ人が水を落とそうとして掛けられそうになったのを庇っていた。

理由は教えてくれなかった。クラスの皆。

…………とりあえず、気にしないで置こう。


次の日もそうなった。そして次に皆が行ったのは………

“カッターナイフで切って刺した”事だった。

自然回復で全て治ったけど皆は面白そうにしていた。

…事故の怪我は何度経っても治らない。

“痛いのは感じない”。平気になっていた。


皆は楽しそう。自分は気にしてなかった。

切って刺したのは男子。水を掛けたのもそうだった。

女子は辞めてあげなよとかそう言っているのを覚えている。

“吹雪と雪花のぬいぐるみを護れて良かった”。



一度目の10歳の自分

学校に行きたく無くなって来た。

吹雪と雪花のぬいぐるみは今日も、綺麗に大切にしてた。

けど、家庭科の時間に男子に吹雪のぬいぐるみを鋏でバラバラにされてしまった。

そのせいで、ショックで自分は泣いてしまった。

女子達と男子達は対立してしまって、私は保健室へと行った。

その後、すずな姉さんが術で綺麗さっぱり直してくれた。

綿が少々少なくなってしまったけど、丁寧にすずな姉さんが入れてくれた。

そして、その後。

吹雪と雪花に式神の魂が入れられて、動くなるように鳴くようになった。

“大切にしていたぬいぐるみ”から”大切な友達”になってくれて、嬉しかった。

………ただ、学校はもう嫌だった。


その後。

如月家から引越しする事になった。

理由が分からないまま、すずな姉さんは教えてくれなかった。

最近、夢で犬??さんと話すようになった。

犬さんはこう言った。

妾は犬じゃないんじゃよ〜💦

としくしくと泣きながら悲しそうに耳を下げながら話してた。


そして、麒さんも話すようになった。

麒さんは犬さんと違って大人しそうで、先生みたいな感じだった。

犬さんはわんこみたいに元気にとてもふわふわ〜?な雰囲気だった。


そして、炎の夢を見るようになった。

でも、犬さんが消してくれて嬉しかった。

……頭撫でてくれたのは嬉しかった。

でもやっぱりわんこみたいな感じと言ったらしくしくしてた。



…………一度目の16の自分。

そろそろ高校2年生。春となった。

でも、すずな姉さんに寄ると高校は休学するとの事だった。

書き書きと普通にノートに記録する。

高校に通いたいな______。




最後に、これを読んでいる別の人へ

これは”一度目“、つまり”自分の過去“です。

二度目の自分はもう覚えてありません。

三度でも、四度でも。

“自分には、見せないで持っててください”。

そうすると、炎のトラウマだったり

“お母さんの面影”を思い出すかも知れません。

だから、代わりに”お願い”があります。

覚えて居ない自分と仲良くして、大切にしてください“。

自分がきっと、お母さんを捜してしまうかも知れないからです。

……きっと……自分は……寂しくて泣いてしまうから……


一度目の”如月なずな” より



PS。

子供の自分の苦手な事とか好きな事を書いておきます。

1、暑い季節が苦手な事。猫舌。

2、人見知りとか、特に初めてな人にする。

3、引っ込み思案で、会話が苦手。

(慣れてる人の後ろに隠れる事や壁に隠れる事が多い。(※多分、これも人見知り………かも。))

4、孤独とか悲しいとか辛いとか感じると常に泣いている。

対策→吹雪か雪花を呼ぶ事。(これが第一。)

居なかった場合→慣れている人を呼ぶ事。

5、冷たい食べ物が大好き。あとはかき氷。

(………冷やし中華は特に好きです。)

6、白いマフラーは丈が長い。後に……大切なマフラーです。(秋と冬に付けてね。)

7、優しい人が子供の自分にとっては安心感があります。(……暴力は苦手なので)

8、暴走する場合があるので、その際は睡眠術で止めて上げてください。(あるいは気絶とか……)

9、怪我を見掛けたら、泣いてしまうので隠しても嘘を見破ります。(多分、仲良しの人に伝えるかも)


10、泣いた途端で氷が出てきます。(本当)

吹雪か雪花がすぐ来て吸収してくれるしてくれます。(言ってあるのでご安心を。)


トラウマについて。

・炎

やはり炎が苦手です。

火事とかもそうです。

巻き込まれた際にも泣いていると思います。

夢とかは特に子供の私は消している可能性が極めて高いです。

顔には反応出ませんが、冷気が出ていたらその証拠です。

起こしてあげてください。



痛みについて。

自分は、”痛みの感覚”が分かりません。

その為、ボロボロになるまで戦闘は辞めないと思います。

骨折してても出血多量になったとしても火傷を負ってても、ずっと。

“大切な誰かを奪われても、取り戻す”までは……………

子供の自分にとって、誰かを失うのは”もう嫌”だからと、自分はそう思います。




………と、雪の結晶のカバーの付いてある古びたノートはこう書いてある。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

ユーザー

失ったからこそ、そのものの為に尽くす___。 それは素敵なことだけど、自分を傷つけることになる……。 人想いなのが良い事なのに悲しい子ですね…。

ユーザー
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