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短編小説シリーズ 恋愛

1 - 第1話 「秘密」

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2025年05月27日

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俺にはななという最高に可愛い彼女がいる。

宇宙一可愛いとも言っていいくらい

性格も、仕草も、声も全部全部大好きだ。

最近、風邪のせいか鼻が詰まって何を食べても味がしなくなったんだ。困るなぁ。ななの料理の味が分からなくなるじゃないか。


『今日はオムライス作ってみたんだけど美味しい?』


「すっごく美味しいよ!」


俺は鼻が詰まって味がわからないことは言わないようにしていた。なながへこんでしまうと思ったからだ。


そこから何日も味が分からない日が続き、ついにおかしいと思った俺はななに黙って耳鼻科を受診することにした。


〈あなたは鼻が詰まっていて味が分からないのでは無いです。〉


「え…?」

「先生どういうことですか?!」


〈あなたは、‪”‬味覚障害‪”‬です。〉


最初は全部、夢だと思った。

味覚障害だなんてどのタイミングでなったんだ?

ストレス抱えたことなんて1度もないぞ

ななが居たから。

俺はとりあえずななにバレないように家に帰り、普通の日々を過ごしていた。


ある日、俺はななと二人でデートに行った。

水族館デートだ。


『うわぁ!すごいいっぱい泳いでる!!』

『しゅんも見てよ!!』


「確かに笑 ていうか水族館ではしゃぎすぎ笑」


『だって仕方ないじゃん!!こんなに綺麗なんだから!!』


そこから時間が過ぎ、水族館にあるフードコートでご飯を食べることにした。


『じゃあ私は〜、○○定食にしよっかな!!』


「じゃあ俺は、△△定食にする!!」


俺たちは店員さんに注文して定食を食べ進めていた。

俺は急に今食べている定食も、今まで食べてきた美味しいものも、初デートで食べたあのハンバーグの味も忘れてしまうんだ、と思ったら急に涙が溢れて溢れて止まらなくなった。


『え!ちょっとどうしたの?』


「俺…こんな時に言うのもなんだけど…」

「味覚障害になっちゃったんだ…!!」


『え…』


「ごめん…!ずっと言えなくて…」


『自覚症状とかあったの?』


「この前ななが作ってくれたオムライスを食べた時から…」


『はぁ…』

『なんで早く言ってくれなかったの!!!』

『私はしゅんの彼女でしょ?彼女なんだからもっと頼ってよ!!』


俺は彼女の優しい言葉を聞いて、もっと涙でぼろぼろになってずっと泣き続けていた。

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