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akn side



とある学校からの帰り道。


たまたま通った夜の街。


あまり馴染みがなかったから迷子にもなりかけたけどとても輝いていて俺にはもったいないくらいだ。


大学卒業したら俺もこんなところで遊び散らかすのかななんてちょっと考えてみる。


俺には似合わな過ぎるかもね。


そんなどうでもいい事を考えていると痛々しい音が思考を遮断した。





??「ほんとにさいてー!!!!アフター行ってくれるって言ったじゃん!!!なんで行ってくれないの!!!!やっぱ私は大事じゃないんでしょ?!?!あの子の方が好きなんだ!!!!!!あの子とはアフター行ってるもんね!!?しってるんだよ!!!!あんたに貢いだお金ぜんぶかえしてよ!!!!」







面倒くさそう。


その言葉だけが頭に残った。


よりによって雨だし男女ともにびしょ濡れだ。




??「…ほら、姫?雨降ってるしアフターは今度いこう??風邪引いちゃうよ?」




そう言って男は笑顔を向けている。


その笑顔が何故か引っかかる。なんでかはよく分からなかった。



??「どーでもいいから!!!ほんとに大っ嫌い!!!!!アフター行ってくれるまで店行かないから!!!!」




痛々しいビンタの音が雨とともに響き渡った。


ドンッ )akn「あっ、すいません。」


走ってきた女の人に勢いよくぶつかられ、倒れかける。


あちらに目を向けると男は勢いよく地面に叩きつけられ、雨に浸っていた。


周りの人はそれを完全にスルーしている。


俺もそうしたかった。面倒くさそうだし。


だけど気がつけば








その男に傘を向けていた。








俺もびっくりした。勝手に体がこっちに向かって行ったから。


男はこちらをずっと見つめている。


その目には一切光もなく怖いと感じた反面、綺麗だと思った。


その目に惹かれ、しばらく声も出せなかった。


fw「あ、あの…」


akn「あ、そ、その…すいません、よく知らないんですけど、なんか大変そうだったんで…あなた風邪ひいたら女の子たち悲しみますよねたぶん…」


やっと出せた声だった。


??「あー、いや大丈夫っすよ。全然平気っす。店すぐそこなんで。あざっす。」


傘貰っとけばいいのに。ここまで来てあげないとか俺くそみたいな性格じゃんか。


akn「と、とりあえず!もらってください!返さなくていいんで!じゃあ!」




俺は無我夢中に雨の中へ走り出した。



akn(これ絶対明日風邪引くやつかも。)



単位をサボらず取っていてよかったなんてまたまたどうでもいいことを考える。



後ろからは彼が何か言っていたけれど俺には届きもしなかった。

君に会わなければ。/🥂✨️🌶

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