続きです!
あ、題名ちょい付け足しました
水side
桃「きっっも、何でそんなことできんの?やばすぎ…ww」
何が起きたのかわからなかった
男性を殴った…と思われる女の子は
きれいな桃色の髪の毛が背中くらいまで下りていて
少し長めの前髪から見える目は
男性を見下し、笑っていた
「誰だ君は…まぁ、ちょっと乱暴だけどお嬢ちゃんも可愛いね…」
と言いながら手を伸ばす男性
だが
ゴキッ!!!
言い切る前にすごい骨の音が鳴った
「いだだだだだだっ!!!」
桃「てめぇ、反省してねぇのかよ。気安く触ろうとすんな」
そう吐き捨てる女の子
僕を守ってくれてる
彼女の背中を見て安心した
「チッ、暴行罪で警察突き出すぞ」
変な言いがかりをつけてきた男性だが
桃「その前にわいせつでもう警察呼んでます~」
…いつの間に、?
びっくりしている合間もなく
「警察だ!!」
と、細い裏路地にパトカーと警官
桃「ほーら言ったじゃん」
「チッ、覚えとけ!!」
桃「覚えるわけねーだろバーカ!!」
と、足掻きながらおじさんは連れていかれた
桃「大丈夫!?怪我してない?変なとこ触られてない!?」
この人は困ってくれた僕を助けてもくれて、心配もしてくれてる
こんなことは初めてで
水「…ぐすっ、泣」
桃「うわぁぁ!?ごめん!!大丈夫!?」
こんなことで泣いてる僕を心配してくれて
どこまで優しい人なんだ
水「あなたのせいじゃないです…っ、ただ、」
桃「ただ…?」
水「嬉しくて…っ、」
桃「…そう、」
女の子は優しく微笑み、こう言った
桃「あたし、乾ないこ。あなたは?」
水「…い、稲荷ほとけです…」
桃「賽子高校の子、だよね」
何も気づいていなかったが
彼女は僕と同じ、賽子高校の制服を着ていた
桃「あたし2年。たぶん1年だよね?」
水「そ…そうです!先輩だったんですね…」
桃「あぁ~、!敬語とかいーから。堅っ苦しいの苦手なんだよね~」
と笑う
先輩なのに
助けてもらったのに
水「そんな…!悪いです!」
桃「いーの!よろしくねーほとけっち」
水「ほとけっち!?」
桃「あ、嫌だった…?」
あだ名をつけられたことは初めてで
あだ名をつけてくれるような友達もほぼいなくて
嬉しかった
水「…ないちゃん、って呼んでいい…?」
そういうと
おじさんに向けていたあの瞳とは違って
目を輝かせたんだ
桃「是非…!よろしくね!」
可愛い人だなぁ…
何だか助けてもらったときから
ずっとないちゃんがかっこよくて…
水「…好きだなぁ、」
桃「…え、?」
桃side
水「…好きだなぁ、」
桃「…え、?」
裏路地できっっしょい男に絡まれてた
同じ高校の女の子
あたしより1つ下で、可愛い後輩
こんな風にあたしと喋れるような後輩はいなくて
内心浮かれていた
そんなとき
ほとけっちからそう言われたんだ
水「…ぁ、」
自分の言ったことに気づいたのか
一気に頬を真っ赤にするほとけっち
これは冗談じゃなくて、
もしかしてほんとに…?
水「お、お礼させて…!流石に何かしたい…!!」
慌てた表情をしながら誤魔化している
桃「…お礼なんかいいよ~笑」
微笑んではいるが
内心、それどころじゃなかった
水「…好きだなぁ、」
そう言ったときのほとけっちの顔が忘れられなくて
その後の話は何も聞こえなかった
コメント
2件
書き方マジ尊敬なんだが、