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#溺愛
星キラリ

705
#恋愛
n217(エヌ・ニイナ)
1,753
#衝撃のラスト
ゆいな
28
昼休み。教室はいつも通りうるさい。
ひまりは友達と机囲んで話してた。
楽しそうに笑う声。
蓮は後ろのドアにもたれながら、それをぼーっと見てた。
最近、自分でもわかるくらいひまりばっか見てる。
「暇人」
「うるさ」
蓮が適当に返すと、周りがまた笑った。
ひまりは少し困ったみたいに、
「ほんと毎日いるね」
って言う。
それ だけで、蓮は少し機嫌よくなる。
単純。
ほんと、最近調子狂う。
「ねぇひまり、購買付き合って」
友達に腕引っ張られて、ひまりが立ち上がる。
「わかったー」
そのまま女子たちが教室出ていく。
蓮もなんとなく後ろついてった。
別に意味ない。
ただ、見える位置いたかっただけ。
廊下歩いてる時だった。
前から、知らない女子が走ってくる。
目、真っ赤だった。
「……っ、美咲」
ひまりたちじゃなく、美咲の名前呼んでる。
美咲も少し驚いた顔した。
「え、どうしたの?大丈夫?」
女子はうまく喋れないみたいに息詰まらせて、
「っ……なんで、あんな……」
って泣き出した。
周りがざわつく。
ひまりも少しびっくりした顔で見てる。
その時。
女子が、蓮見た。
空気止まる。
「……最低」
泣きながら言った。
ひまりが少し目瞬かせる。
蓮は表情変えない。
女子は震える声で続けた。
「好きとか言ったくせに……」
周りが静かになる。
涙ぽろぽろ落ちながら、女子は蓮睨んでる。
「なんで急にいなくなんの……」
蓮は少しだけ目逸らした。
でも何も言わない。
慣れてる。
こういうの。
期待させて、
勘違いさせて、
泣かせる。
今まで何回もあった。
美咲は気まずそうに女子の背中さすってる。
周りも完全に空気止まってた。
ひまりは、少し離れたところで黙って見てる。
その顔が、蓮は妙に気になった。
「……帰ろ」
女子の友達が肩抱いて連れていく。
泣き声だけ廊下に残る。
静か。
さっきまで騒がしかったのに。
その空気の中で、ひまりが初めて蓮を見た。
いつもみたいな柔らかい目じゃない。
軽蔑する目。
その視線に。
蓮は酷いほど打たれた。