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🫧想美🎐🍏
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#イケメン
蒼乃 月
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空気が重かった。さっきまで笑ってた廊下が、妙に静か。
ひまりの友達たちも気まずそうに顔見合わせてる。
蓮は壁にもたれたまま、何も言わない。
今までなら、こんなの慣れてた。
泣かれるのも、責められるのも。
“好き”って言われて、 でも自分はそこまでじゃなくて、 いつの間にか終わる。
よくあること。
なのに。
ひまりの視線だけが、妙に気になった。
「…ひまり」
蓮が名前呼ぶ。
でもひまりは少しだけ困った顔して、
「購買行ってくるね」
って友達の方見た。
避けたわけじゃない。
でも、いつもみたいに笑わなかった。
そのまま歩いて行く。
蓮は初めて、少し焦った。
「うわ、最悪」
美咲が小声で言う。
「タイミング終わってるって」
蓮は何も返さない。
目だけ、ひまりの後ろ姿追ってる。
「……お前さ」
美咲が少し真顔になる。
「ひまりちゃんにはちゃんとしてたんじゃないの」
「してたよ」
「じゃあ裏でもやめとけばよかったじゃん」
蓮は少し眉寄せた。
だって今まで、こんなの普通だった。
ひまりだけ特別扱いして、
他の女とも遊ぶ。
別に両立できると思ってた。
実際、今まで問題なかった。
でも。
さっきのひまりの顔が、頭から離れない。
購買帰り。
ひまりは友達と並んで歩いてた。
でもいつもより静か。
「……ひまり?」
友達が顔覗き込む。
「大丈夫?」
ひまりは少し笑った。
「なにが?」
「いや……神崎くん」
その名前出た瞬間、ひまりは少し黙る。
別に付き合ってるわけじゃない。
好きって言われたわけでもない。
でも。
毎日迎え来て、 優しくして、 特別みたいに扱われたら、 少しくらい期待する。
当たり前に。
「……まぁでも」
ひまりは小さく笑った。
「やっぱモテるんだね、蓮くん。」
その言い方が、少し無理してるみたいで。
友達はなんとなく何も言えなかった。
放課後。
蓮はいつもみたいに2年の教室行った。
でも。
ひまりは、蓮を見た瞬間少し驚いた顔しただけで、
「今日友達と帰るから」
って先に言った。
蓮は少し黙る。
「送るよ」
「大丈夫」
柔らかい声。
でもちゃんと距離ある。
それがわかって、蓮は少しイラついた。
「なんで避けんの」
「避けてないよ」
「じゃあ帰ればよくね」
ひまりは少し困った顔する。
「神崎くん」
その呼び方も、なんか遠い。
「……あの子、大丈夫だったのかな」
蓮は言葉を詰まらせた。
ひまりは責めてるわけじゃない。
でも、だから余計苦しい。
「泣いてたし」
小さく言う。
蓮は何も返せない。
今までなら。
“重い”
“めんどくさい”
そう思って終わってた。
なのに今は。
ひまりにどう思われたかばっか気になる。
「また明日、学校でね」
ひまりはそのまま友達の方行った。
蓮は追いかけられなかった。
美咲は少し離れたところから、それ見てた。
そして初めて思う。
あぁ。
蓮、これほんとに好きなんだ。