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「嘘だろ…蓮、嘘だと言ってくれよ…」
自分の部屋に入りベットに潜った
「嘘と言いたいけど、言えないんだよなぁ」
何処からともなくそんな声が聞こえた周りを見ると、優しく揺れている人魂が一つあった
「え、蓮…なのか?」
「うん、そうだよ!昨日トラックにバーンってなった!」
「よくそんな元気で居られるな」
「うん!だって…こんなふうに元気にしとかなきゃ、何もやる気が起きないんだもん」
まぁ、そりゃそうだよな。俺だったらとっくに上逝っとるわ…ん、まてよ?何で上に逝って無いんだ?未練でもあんのかな…
「蓮は未練でもあんのか?」
「え、あ、いや無いよ」
「そっか…無いよな」
「うん!あんまり無いよ」
あんまり?ということは少しあんのかな…それなんだろ気になる
「あんまり?ちっちゃい事でいいから教えてくれっ!」
そう言ったら蓮は少しずつ話しだした。俺は置いてあった紙とペンを使いやりたいことを書き出した
「おいおい、これA4用紙だぞ…この大きさでA4を5枚も使うとかあり過ぎだろ」
「えへへ…でも一個一個大したことない未練でしょ?」
「あ、これとかほんとにちっさい事だぁ!」
俺は読む気が無くなり適当に合槌をうった。何故かこのときの蓮はとても楽しそうだった
「あのさ優…僕…」
「ん?どうした?」
「いや、やっぱり何でも無い」
ん、あの蓮が隠し事をするなんて珍しいな。まぁ、誰にだって隠したいことはあるよな
「それより優、学校に戻らなくていいの?」
「今日は行かない」
「そっかぁ…」
少し残念そうな顔をした。俺はその顔を見てイラッとした。
「何でそんな残念そうな顔をするんだよ!」
俺はつい声を荒らげてそう言ってしまった。一度言ったことは取り消せない
「ひぇ…」
「もう出てけ!戻ってくんな!」
その後蓮は少し躊躇ったようにも見えたが
「あ…うん、分かった」
俺は昔から少しのことで怒ってしまう。いつも注意されていた。俺は怒ると自分でも止められ無くなるんだよな…いっつも止めてくれたのは蓮だった。
「はっ…またやってしまった…いつもなら蓮が止めてくれるから…」
今さら悔やんでも後の祭りだあんな事を言ってしまったあとだ…戻ってくるかも怪しい。
「探しに行かないと!!」
ー1時間後…ー
「はぁ、はぁ、まったく見当たらねぇ…何処に行ったんだよ…」
その後も街中を探し回ったが蓮の姿は無かった。
「まじで何処に居るんだよあれから4時間たってんだぞ…ずっと探し回ってた俺も俺だな」
そんな事を呟いていたらスマホから
【ピロン】
「ん、通知、こんな忙しいときに誰だよ」
スマホの画面を見て俺は固まった。そう、蓮だったのだ
「はっ!?蓮なんでスマホ触れるんだよ」
そんなことを言いながらラインを見た
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〈優…言わなきゃ行けない事があるから急いで帰ってきて返信は要らないよ〉
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そんなことが書いてあった。色々聞き返したいが今は急いで帰ろう。
「ただいま」
そう言うと上から今までとは違う、霊体になった蓮が降りてきた