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ドサッ
「イタタっ」
周りを見渡すと、桃の木が生えていた。
「これは、桃の木でしょうか?」
妖夢が木を見上げる。
「桃……?なんで月の都に?」
「たしか…豊姫というヤツが桃の木を植えているらしい。」
「そう。とりあえず先に進みましょう。」
あたりを見回す。とても不思議な場所だ。
しばらく進むと…
「ん?鈴瑚!例の侵入者、見つけたよー!」
青髪でうさみみの生えた女の子が現れた。
「んー?待ってよ青藍。私の能力知っているだろう?だんごを食べたら強くなる!ってね。もぐもぐ」
青藍という女の子の後ろから鈴瑚という女の子が出てきた。手にはお団子が握られている。
「さあ!我らイーグルラヴィーの実力見せてやろう!ワッーハッハッ!」
「ほら、笑ってないで早く行くよ、鈴瑚。ちゃんと仕事しないと輝夜様に怒られちゃうよ。」
青藍と鈴瑚がゆっくりと近づいてくる。私達はいつでも戦闘できるように身構える。
「ムッフッフーどう料理してやろうかね…まあ、まずはこれを喰らえ!」
たくさんの団子が飛んでくる。とても早い。
その後に、虹色の弾幕が飛び交う。
「じゃあ、私もやっちゃいますか。よっと…な!」
バコーン!
青藍が、かし(餅をつくやつ)で団子を投げる。ものすごい勢いだ。
「判決蝶!」
鈴瑚の周りにたくさんの蝶が現れた。これでは動けないだろう。
「フッフッフッ……こんな時の対処法は……術者を叩く!兎符ストロベリーダンゴ!!」
「わあっ?た、たくさんのお団子がー!」
幽々子がたくさんの弾幕から逃げ回る。私達は青藍の攻撃を耐えるので精一杯で助けに行けない。
「さてと。鈴瑚ーそろそろ終わらせちゃおうよ!」
「オーケー!こっちはもう終わったよ〜!少し怪我させちゃったけど。これくらいならサグメ…スクナ様に捧げられるよ。」
鈴瑚の横には幽々子が頭から血を流しながら倒れている。
その光景を見て妖夢は青藍を睨む。
「幽々子様を…よくも……満開桜一本剣!」
妖夢はスペルカードの中でも強い技を使う。
幽々子に傷を与えられて怒りが抑えきれないのだろう。
「は、早…て、うわあぁ!」
青藍が妖夢のスペルカードあたり、壁に叩きつけられる。
「青藍!よくも!……月見酒「ルナティックセプテンバー!」
妖夢の周りに虹色の弾幕があらわれる。
中心に大きな弾幕がある。
「…私達も見ているだけではだめだよな。…スペルカードアンタレス!」
「挟み撃ち…か。もう負けだね。輝夜様。頑張って。」
そう言って目を閉じる。
大きな音が轟いた。視界が真っ白に染まる。
「ううっ…イタタタ。あれ?鈴瑚さんと青藍さんは?」
「ご無事で良かったです。あの二人組は私達が倒しておきました。」
妖夢がホッとしたように息をつく。
私達は改めて道の先を見る。
「……道のりは長いわね。」
「そうだな。この先にまだ輝夜?ってやつがいるんだよな。」
私達はため息をつくと空を見る。
とてもキレイだ。
次回永琳戦