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蔧@スパレイ&スパスマ
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> 『え、違うの?』>
ちぐさの一言で、空気が止まる。
「ち、違っ……」
まぜ太が言葉に詰まった瞬間。
『はいはい次いこー!』
けちゃが軽く笑って空気を流した。
『配信始まるよ〜』
「あ、うん……」
助かった。
……はずなのに。
心臓は全然落ち着かない。
横を見る。
あっとは黙ったまま、ヘッドセットを直していた。
表情はいつも通り。
でも。
さっきから一回も目が合わない。
「……」
嫌な感じがした。
──配信スタート。
『はいどーもー!』
『こんばんはー!』
いつも通り騒がしい声。
なのに、まぜ太だけが変だった。
コメントを読んでも、
ゲームしてても、
隣が気になる。
『まぜち静かじゃね?』
『今日かわいいw』
『なんかあった?』
「うるせぇ!」
誤魔化すように笑う。
その時。
カチ。
机の下で、何かが当たった。
「っ、」
驚いて視線を下げる。
あっとの膝。
わざとか偶然か分からない距離で、触れている。
離れようとした。
なのに。
逃げるより先に、軽く押さえられた。
「!?」
『まぜち?』
「な、なんでも!」
声が裏返る。
コメント欄が一気に流れた。
『今絶対なんかあったw』
『え、なに!?』
『距離近くない!?!?』
「お前らうるさ……っ」
言葉が止まる。
机の下。
あっとの指が、
パーカーの袖を軽く掴んでいた。
『……配信中なんだけど』
小さく睨む。
するとあっとは、視線も向けないまま。
『知ってる』
低い声でそう返した。
『でも、他ばっか見てるから』
「っ、」
心臓が跳ねる。
『こっち向かせたくなった』