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※『』→side[視点]の人 「」→他の人とさせていただきます。1話〜9話まで修正させていただきました。
怜央side
その後湊がどうなったのか誰も知らない。
俺もどうなったか知らない。
湊が居なくなってから慧は毎日のように俺のところに来て、泣いては一緒にキャンマラしたり、過ごしたりしていた。
俺が思った通り
慧は湊が居なくなったら俺を見る
嬉しいけど、湊が居なくなって悲しい。
あの犯人はわからないまま
俺が見ておけばよかったのかもしれない。
そう慧に言うと
「お前は悪くない」
「お前は悪くないんだ」
「辛かったよな」
と言ってくれる。
邪魔者がいなくなるのは嬉しいけど、やはり仲のいい子が邪魔者でいなくなると悲しくなる。
嫌だな
そしてある日
慧はまた弟子が出来たと言った
そして、毎日いてくれた慧は
俺じゃなく、その新しい弟子の子の所の行くようになっていた。
その子の名前は
晴瑠(はる)と言うらしい。
晴瑠は俺の所によく来てくれた。
「怜央さん」
『ん?』
「今日キャンマラ行きましたか?」
『まだだよ〜』
「少しならキャリー出来るので良かったら一緒にどうですか?」
『いいの?』
「はい!」
『じゃあ行こうかな』
「ほんとですか!ありがとうございますっ!」
犬みたいな子
可愛くて周りにはいつも人がいる
『ねぇ晴瑠』
「はい?」
『敬語辞めない?』
「え?」
『タメの方が仲良いみたいな印象あるくない?』
「….確かに」
『どうする?』
「じゃあ、タメにします!」
『おっけい』
『晴瑠』
「な、え、どうしたの?」
『晴瑠はさ、慧のこと好き?』
「うん」
「優しくしてくれたし、いろんな事も教えてくれたから」
『そかそか』
「でも怜央の事も好きかな」
『え…』
「一緒にいたり、話したりしてるとと楽しいし、優しくしてくれるし」
『そかそか』
『そりゃー嬉しいなぁ〜』
「嬉しいの?」
『うん』
「そっか」
照れてる…
ちょっと可愛いかも、
まぁでも慧の方が好きだけどね
「怜央」
『ん?』
「慧さんにこれから中々会えなくなるかもって言っててくれる?」
『いいけど…』
「なんでって聞かれたら、色々とすることがあるって言ってくれるかな?」
『わかった』
「呼ばれてるからまたね」
『またな』
『慧』
「ん?」
『晴瑠から伝言』
「なに?!」
『これから中々会えなくなるかもだって』
「うそっ!なんで?」
『なんか、色々とすることがあるらしい』
「そっか」
「うーん、困ったなぁ」
『どうしたの?』
「晴瑠と話したいこと沢山あったのになぁ〜」
『そかそか』
「また怜央のとこ行っていい?」
『もちろん』
「ありがとぉ〜」
そのまま俺の事だけ見てくれたらいいのになぁ〜