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【きゅけ短編集】

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【きゅけ短編集】

2 - 【gn×ymmt】アンドロメダ座

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2025年07月11日

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「…ymmtさん、起きてます?」

「…んぇ?起きてるよ…」


クイ研サークルの7人でキャンプ合宿中。

外は真っ暗な中、テント内でランプを灯して2人で寝転がっている。


僕たち以外のメンバーは、外に星を見に行った。

僕たちは荷物番を任されており、みんなが帰ってきたら後で行く。


大自然の中、ぼんやりとした灯りを横に置くと、すぐに眠くなってしまうため、時々声をかけ合う。


「…ymmtさん、絶対寝てるじゃないですかw」

「寝てねーしー…」


そう言いながら、彼はゆっくりと目を閉じた。


ymmtさんの寝顔、可愛いなー…。

コオロギの鳴く音が、彼の柔らかな表情を引き立てている。


しばらくすると他のメンバーが帰ってくる足音がした。


慌てて起き上がって、ymmtさんを起こす。


「ymmtさん、星、見に行けそうですか?」

「…ん、行こう…」


まだ頭がぼーっとしているようだが、ymmtさんも星を見るのを楽しみにしていたため、寝かせておく訳にはいかない。


メンバーがテントに入った後、僕らは外に出た。


山奥の夜は少し肌寒い。

2人で1枚のブランケットを羽織って、肩を寄せあって歩く。


「…このへん、星見やすいですね。」


星が綺麗に見える位置にベンチがあった。

並んで座り、空を見上げると、星屑が散らばっていた。


「…gnちゃんも、星好きなの?」

星が反射した彼の瞳は、僕を見ている。


「…好きです。」

僕も目を合わせる。


3秒後、何も言わずにまた2人とも空を見上げた。


「…ymmtさん、僕は星よりもymmtさんのことが…」

「…あっ!流れ星!今見たー?!gnちゃん!」


星空を見上げながら、顔も見れずに告白しようとした僕とは裏腹に、彼は流れ星を見つけてすぐ、嬉しそうに僕の顔を見た。


アンドロメダ座は、2人の緩やかな時間を見守っていた。




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