テラーノベル
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「ねぇねぇ!若井っ!」
今日も賑やかで騒々しい教室の中、僕の声が響く
僕が名前を呼ぶと「ん〜?」と言いながらこちらに振り向く
この男は若井滉斗。
僕の友達!
気配りができて周りからも親しまれているクラスの中心的な存在
「これ見て!」
そう言い若井に自分の携帯を差し出す
「なにこれ、リップ?」
不思議そうに首を傾げる彼
「そうっ!パフェの香りするリップなんだって!」
そう自慢げに若井に説明をする
すると
「それって本当にパフェの香りするの?」
にやにやとしながらそう質問される
「う…、それは…わかんないけど…」
確かにこれ本当にパフェの香りするかわかんないけど…
「あ、次移動教室だ早くしないと」
そう逃げる様に教室から出ていこうとする若井
「あっ、ちょっ、待ってっ!」
僕は若井の後ろ姿を追いかける
廊下
「涼ちゃん、ちゃんと課題のプリント持ってきた?」
「当たり前でしょ!ちゃんとここに––––…」
「……教室に忘れた」
「なんかそんな気したわ、笑」
苦笑いを浮かべる若井
「取ってくるっ!先行ってて!」
「了解〜」
コメント
3件
これから…どういう風に物語、進んでいくんだろ… 続きが楽しみ✨