次の日、昨夜泣き明かした湊の目は赤く腫れていた。
湊はシンを好きだと言う気持ちを必死で抑え気丈に振おうとしていた。
笑う顔が引きつっているのが自分でもわかる。
気を抜けばすぐに涙が出そうになる。
誰かと話していても頭の中はシンの事ばかり考えていた。
1人になると頬に涙が伝う。
「会いてぇよ…」
崩れかけた身体を誰かが支えた。
振り向くと…
「シン…」
「なんで泣いているんですか?」
湊は涙を拭う。
「目にゴミが…」
見え透いた嘘を言うが腫れた湊の目はシンにはごまかせなかった。
「振られたのは俺ですよ…」
笑いながら湊を抱きしめる。
「もしかして…後悔してくれてる…?」
ダメだとわかってる…
でも、今この手を振り払えばきっと…一生後悔する…
湊はシンの服を強く握る。
「シンが…好きだ…」
言わないと決めたはずの言葉が勝手に口から出てしまう。
「本当はずっと…ずっとお前が…」
シンは湊を抱きしめる腕に力を込める。
「昨日の話は忘れてもいい…?」
湊は頷く。
「本当に俺の事、好き…?」
「…うん」
シンは湊の顔を見つめる。
「俺も…好きです。湊さん…」
湊は抑えていた気持ちを吐き出すかのようにシンの唇にキスをする。
シンは、一瞬驚いた顔をしたが唇が離れると
「大好き…」
そう言って、今度はシンから湊にキスをした…
【あとがき】
続編のリクエストにお応えして即興で書いてみました♪
コメント
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最高です!(((o(*゚▽゚*)o))) めっちゃ良かったです😊 ありがとうございます!