この作品はいかがでしたか?
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⚠︎ オリキャラ 男夢主
⚠︎ 原作改造
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アイツが処刑になった日。
アイツが高専を出て行った日。
俺は弓道場に行かなかった。
傷がデカかった。自分のことでいっぱいだった。ガキのことまで考えられなかった。
だから、余計に後悔した。
アイツが最強から、“ 最悪 ” になった日。
ガキに何があったのかは、知らない。でも、なにかがあった。
次の日に弓道場に行って分かった。ガキは何時ものように弓は引かず、いじらず、ただ空を見ていた。
俺が来ても、やっぱり驚かなかった。
ガキが俺を見ずに言った。“ あの人はいつ、迎えに来てくれるんだ。” と。
それで全部を察した。
アイツはガキを突き放したわけじゃない。置いて行っただけ。いつか迎えに来るために、待たせたんだ。
それはアイツにしかできない、少し歪んだアイツにしかない、“ 愛 ” があるからできること。
やっぱりどうしても、
アイツも、ガキも、
気に入らない。
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要(かなめ)side
何もない、夜。目が覚めた。悟のことが気がかりで眠れない。
仕方なく、歩く事にした。
蝉が煩いほどに鳴いている。でもそれが気にならないぐらい、考えていた。
もしかしたら気付かれたのかもしれない。ならなんで何も聞いてこない?けど、1番気になるのは、
どうして、俺を殺さない?
足が止まる。蝉は変わらず煩い。
後ろを振り向く。悟が俺の腕を掴んでいた。
『…悟?』
俯いていて顔が見えなかったから、覗き込もうとした。でも掴まれた腕を引っ張られて、
抱きしめられた。
とても力強く、けど苦しくなく。凄く、暖かかった。
俺の耳元で、悟の声がした。
「…要にとってさ、」
「俺って、何…?」
なんて急に言われるから、言葉が詰まった。頭の中で聞かれたことを反復させる。
けど、何度考えても答えなんて出なくて。
『……分かんない、』
これが精一杯だった。
「……そっか。」
悟はそう言うと、俺をゆっくり離して、おやすみと言って戻って行った。
蝉が鳴いている。
悟は泣いていた。
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next_❤️100
❤️&💬&👤+
ヨロシク。
最近、キリがいい所で終わらせるとどうしても短くなってしまう件について。
コメント
2件
やっぱいい…すごく切ない…😭神作ですよこれほんまに