意外な一面
黒美×怜
黒美side
久しぶりに空き時間が出来たのでここぞとばかりに趣味に没頭してしまいふと時計に目をやるともう既に時計の針は深夜3時を指していた。
趣味と言っても他の皆のための作戦を立てるというものだった。
新しい情報、皆に合わせた立ち回り、理想論だけじゃ駄目だとペンを走らす手が止まらずこんな時間になってしまった。
椅子を机から少し引き、軽い伸びをする。
もうこの時間であればベランダにも誰もいないはずだ。
そう思い、眠い目を擦りながらもベランダへと歩き始める。
ベランダの目の前へとたどり着いては顔を上げる。
するとベランダの外には何やら人影が見えた。
訝しげに思いながらも起きている人物はなんとなくだが見当がついた。
何の躊躇いもなくベランダの引き戸を開けるとそこには予想していた人物が立っていた。
「怜…って、え?」
そこに立っていたのは紛れもない怜だった。
だがいつもとは少し違った。
「黒美か、これ、消した方がいいか?」
そう言ってはごく普通の紙煙草を指差す。
「いや別にいいんだけどさ…怜って煙草とか吸うんだ」
たまにはいいだろと、ぼやきながらも吸いかけの煙草を灰皿に置く。
「黒美こそ、今日は酒呑まないのか?」
「もうこんな時間だし明日に支障がきたしたら嫌だしいいかな」
正直、酒が尽きているから呑まないだけであってこれは綺麗事だ。
本音を言うのであればこの煙草の匂いに混じりながら酒を呑みたいところである。
煙草の匂いは落ち着くから好きだ。
昔よく吸ってはいたが流石に身体に悪いのでやめた。
一日一箱の生活を続けているからこんな持久力がなくなったんだ。
「煙草吸っててよくそんな持久力あるよね、本当に」
羨ましがるような目で怜を見てはコップに入っている水を一気に飲み干す。
「まぁでも俺も最近は体力が落ちて来てるからな…」
ちょっと控えないとな、なんて言いながら内心もう手遅れなんだろうなと思っていた。
「ぁ、もうこんな時間…」
そんな他愛もない会話に花を咲かせていると気づけば時計の針は深夜4時を指そうとしていた。
「早く寝た方がいいぞ?」
そう言われたものの自分はこれから朝イチで仕事がある。
何でも、街中で他人類か魔物かどちらか知らないが暴れているらしい。
普段自分が戦闘をする事はないが今回は他の3人を出す訳にはいかないような相手だ。
「お気遣いありがと、でも悪いけど今から仕事があるんだよね」
「俺らのリーダーさんはいつも大変だな、まぁ頑張れよ」
そう肩を叩かれては怜は静かに煙草を消し、室内へと戻って行った。
怜が煙草を吸っているなんて知らなかったから心底驚いた。
とりあえず、今は仕事に向かうしかない。
オワリ
紗知×怜の物語の息抜きで書いたやつなのですんごい短いしすんごい雑です
あと退院しました、やったね
また近々質問コーナーの方も答えます
それじゃおおきに
コメント
6件
遅くなりました!! 平和な話だ〜!癒される… 怜はタバコ吸ってるんか、初耳かも?? 黒美も吸ってたのねぇ〜 ただ何かあるわけでもなく、楽しそうに話してるのって結構大事な思い出になるから見てて微笑ましくなる… でも最後に…一睡もしてない状況で仕事行けるのか?! 無理してないといいけど!でも黒美って抱え込み体質だから心配😇 2回目だけど、退院お疲れ様!! 退院したと言ってもちゃんとゆっくり休んでね
退院されたんですね!よかったです!お身体お大事に!