「待ってよ、ひろと、!」
「一つになろう?」
「”私のモノ”」
f.Side
「ぁ゙っ、待ってよひろと、!」
「やめて、離して、!っ」
僕は必死に滉斗に訴える。
必死な上目遣い、滉斗の腕を強く掴む。
「逃さないよ」
2ヶ月前、僕は滉斗に監禁された。
暗い部屋。裸の僕。手首にはロープ型の痣。
でも僕の「心臓」は強く波打つ。これは恐怖心なんかじゃない。”恋愛感情”なんだ。
「…ガチャ」
ドアが開いた音がする。今度は滉斗にナニをされるんだろう。異常な心臓のドキドキを隠し耳を澄ます。
「…涼ちゃん、ご飯、食べよっか。」
ご飯、か。正直僕は滉斗が欲しかった。
なぜか滉斗の声は震えている。僕は無言で不味いご飯を詰められる。見た感じ手料理だ。不器用な滉斗が「僕のため」に作ってくれたと思うとまた異常に心臓がドキドキする。
「じゃぁ、ね、。」
滉斗は逃げるように僕から離れる。監禁をしたのはあっちなのに雑だなぁ。
そんな事を思いながら口に入ってあるご飯を吐き出す。吐き出したのは不味いからじゃない。滉斗に会いたかったから「わざと」吐き出した。
「ひ、ひろと、!吐いちゃった、。」
僕は少し大きい声で滉斗を呼ぶ。滉斗はすぐに駆けつけてくれた。
「涼ちゃん、大丈夫、?」
もちろん僕の事を心配する。滉斗は僕を抱きしめてくれた。
「ドキドキ」。滉斗の心臓は早く動いて、耳が赤くなっている。
両手が使えない僕は、滉斗を抱きしめ返す事は出来ない。
「…ひろとぉ、ごめんねっ?」
僕は半泣きで滉斗に言ってみる。
「大丈夫だよ、”りょーちゃん”」
滉斗はそう言いながら優しく僕の長い髪を触る。滉斗といるのは心地いいなぁ。
「りょーちゃん、愛してるよ」
「…僕も愛してるよ、ひろと」
毎日繰り返す短くて深い会話。
いつから?
おかしくなったのは。
午後八時頃。
いつも通り滉斗が僕に話しかける。
「、涼ちゃん、欲しいの?」
僕は滉斗と”そーゆー雰囲気”になった。
滉斗は僕と同じ格好になってそんな事を言ってくる。滉斗は僕と繋がろうと腰を動かす。
「ぁ゙っ、待ってよひろと、!」
「やめて、離して、!っ」
ホントは欲しいけど。偽りで「やめて」なんて言ってみる。「待ってよひろと」。監禁されてから何回言っただろうか。滉斗はこの言葉に毎回興奮する。
「、ぁ゙っ、//ひりょ゙とぉ゙、ぎもぢっ♡」
気持ちくて声が出る。滉斗は無言で僕を突く。
「ぉ゙っ//いっぢゃうぅ゙♡」
「、まっでよぉ、っ//ひりょ゙どぉ♡」
この言葉で滉斗は激しくなる。僕の腰は浮いてビクビク震える。
「、ひりょどっ//イグッ!イッじゃうっ/♡」
そう言って僕は自分の腹に液を出す。滉斗は僕のナカに痙攣しながら液を出す。滉斗は耳元で息が荒くなってるのがわかる。
僕は滉斗に優しくキスをされた。
温かくて、心地よかった。
、、、
滉斗は僕に話しかける。
「…涼ちゃん、本当にこんな関係でいいの、?」
滉斗は震えながら僕に言う。僕は過呼吸になって滉斗に前からよしかかる。
滉斗はハグをしかえすように僕の背中に手をまわして優しく手首のロープを解く。
くるしい。
うるさい。
このままでいたい。
「そうだったね」
「監禁を強制させたのは」
「僕の方だったね。笑」
滉斗に愛されたいがために
監禁をしてと脅させた。
僕の名も知らなかった”君”に
なのにどうして
僕に優しくしてくれたの?
どうして
優しくカラダを繋げてくれるの?
どうして
愛の言葉をくれるの?
僕のただの”片思い”なのに
どうして
ひ ろ と が 泣 い て る の ?
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「手放せないよ」
「最初に言ったのは涼ちゃんでしょ、?」
「俺、一人じゃ生きてけないよ、♡」
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コメント
5件
Mrsの夢小説ダメですよ?
最高です…