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花火大会当日
せっかくだし女友達である
絢芽《あやめ》と行こうと思った 。
思ったより気温が高くなかったので
久しぶりに浴衣をお母さんに着付けてもらった
〈うん 、とっても綺麗〉
母は着付けを終えて軽くみた後
両手を軽く合わせる 。
『お母さん 、ありがと』
〈にしても浴衣姿ひさしぶりね 。〉
『そうかな 。』
〈ええ 、そうよ〉
『ねぇお母さん』
〈…なあに、?〉
『私が … 、もし女の子を恋愛として好きだったら』
『お母さんは、否定する、?』
〈何よ急に〜 、同性恋愛なんて珍しくないんだし…否定なんかしないわよ.〉
『ほんと 、?』
〈あかりの恋愛対象が女だろうと男だろうとお母さんが否定する権利なんてないもの。〉
『へ ~ っ 、そっか … 』
お母さんって 、優しい
『じゃあ 、行ってきます 。』
〈あんまり遅くならないようにね〉
『はーい、!』
{あかり 〜 っ 、!こっちこっち!}
手を上げる1人の女友達の方へ駆け寄る
『ごめん ッ 、身支度してたら遅れちゃった』
{えー ッ 、!浴衣似合ってる 〜 !!}
1人で盛り上がってる女友達に
『ありがと』 。そう感謝した
{花火上がるまで時間あるし〜屋台回ろ!}
『うん 、そうしよっか』
{最初どこ行こっかな 〜 、♪}
「あ 、〇〇くん ‼︎ 」
すれ違う人々の中に
侑華の声が聞こえた
『… 、』
思わず振り向いて少しの間じっと見てると
{、あかり 〜 、?}
『っあ、ごめん !』
速足で女友達の元へ戻る
たこ焼きを購入し 、
2人で分けて食べた 。
『… 、あっつ 、うっま 。』
{あかりって、本当美味しそうに食べるよね}
『それ、侑華にも言われた 。』
くすくす 、と微かに笑ってみせると
{あ 、そういえば}
絢芽は話題を切り替える
『うん、?』
首を傾げて絢芽の話に耳を傾ける
{聞いた ?侑華の噂}
『うわさ 、?』
{うん、男遊びが激しくて何人かの男とシたって噂}
ほんの一瞬 、冗談かと思ったが
少し真剣に話す為その噂を信じた 。
本来なら本人に確認すべきことを
私は信じてしまった 。
『…そっか 、。』
もう1つのたこ焼きにかぶりつく
その噂を聞いた途端、
ちょっと心がモヤモヤして苦しかった