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・・・約1年前。

僕には、ほんとに大切な…大切な人がいた。

そう、”いた”んだ。

忘れはしない。忘れられない。

僕にとって最愛だった人。

名前は


天音(あまね)


あれは、

冬のすごく冷える日だった。

天音に編んでもらったマフラーを巻いて、待ち合わせ場所で待っていた。

家が近所で迎えに行くと言ったが、

「待ち合わせした方がデートっぽくない?」

と言ったので言う通りに待ち合わせすることにtった。


…しかし、あの時俺は人生で一番後悔することになる。

おっとりしている天音は、時間にルーズなことはあるが、人を待たせることはしない。意外としっかりしているのだ。

なのに、なぜか30分待っても来ない。

連絡したが帰っても来ない、心配になって電話をかける。


….繋がった!と思えば、

繋がって真っ先に聞こえたのは



耳鳴りがするほど鳴り響く、




救急車のサイレンの音だった。




そうだ。


あの日から。


俺の。

僕の世界からは。


色が消えた。

この灰色の世界にただ1つ 色があるもの。

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