「クソがっなんだよあの意味わかんねぇ値段は頭おかしいんじゃないか?!」
オークションで望んでいた品が
落札出来なかったミルキ=ゾルディック
意味のわからない値段にブチ切れていた
「ねえお兄ちゃん。
顔変えられる知り合い居ない?」
ブチ切れている兄を何も気にしていない様に
呟くアルア
「は?なんで?」
「暇つぶしに 知り合いが私以外にどう接するか見てみたくて」
「ふーん。 イル兄に頼めばいいじゃん」
「えイルミお兄ちゃん他人もいじれるの?」
「いじれるんじゃね」
そう聞いたアルアはキラキラした目で
イルミにメールを打つ
「お兄ちゃん顔変えて欲しいのいつ会える?」
簡潔に文を送る
「よくわからないけど俺はヨークシンの
オークション近くのカフェにいるよ」
すぐに返信がくる。
そしてイルミもオークション会場の近くに居たようだ。
そのメールを見てアルアは走り始める
「ミルキお兄ちゃんまたね!」
そう言い残す。
その言葉を受け取るミルキの顔は呆れていた
「あ、アルア」
「お兄ちゃんって
他の人の顔変えられるよね?」
「まあ一応ね」
「だよね!好きな顔にできるの?」
「うんまあ落ち着きなよ。
ショートケーキセットでいい?」
「うん!もちろん」
落ち着いた雰囲気
イルミとアルアの会話は
現実離れはしているがとても微笑ましい
「それで?どうして顔変えたいの?」
「んー白髪目立つし知り合いがほかの人にどう接するのか気になったの」
「ヒソカから逃げたいってとこ?」
ビクッとアルアの表情が固まる
図星だったのだろう
助けて貰ったりしては貰ったが
アルアはやっぱりヒソカは何かを企んでいるように見えるのだ
「分かりやすいね。まあいいよ 」
「ヒソカに
付きまとわれるのはウザイのは分かりるし」
「ほんと?!ありがとうお兄ちゃん!」
嬉しいそうなアルアの顔
無表情な兄弟ばかりのゾルディック家
そんな中で真っ直ぐな感謝に
少し嬉しそうなイルミ
「うんじゃあ目つぶって」
「うん」
イルミは極限に針が見えないように刺していく
通常の大きさの針を頭に2本
細い針をおでこやこめかみの見えない位置に
つけていく
「あ」
「どうしたの?」
そう言ってアルアは目を開ける
「いやなんでもない」
イルミの声の理由は明確にあった
白髪は目立つから対象的な黒髪にしたら
アルアの片割れにそっくりになってしまった。
それを見て目の色を黒に変えることを決心する
可愛らしい顔を少し落ち着いたような雰囲気になるようにいじり身長なども変える
11歳にはもう見えない
そして針が見えないように
ツインテールにする
「できたよ」
「ほんと?!」
そう言って目を開ける
黒髪に黒目そして可愛いと言うより美くしい姿はイルミやミルキにそっくりだ
「ほら」
そう言ってイルミは手鏡を差し出す
その表情はとても自信に溢れていた
「わあすごい大人っぽい!」
「針抜くと戻っちゃうから抜けたら連絡して 」
「うん!ありがとう!!」
「ただいまー!!」
大人っぽくなり美しくなったアルアはルンルンでアジトに帰り元気よく挨拶をする
「わ!」
そう言い迫ってきた刃物を避ける
「おまえだれね」
警戒心満々という表情で そう問いかけているのは幻影旅団の1人フェイタンだ
「アルア私アルア!」
「はあ?アルアは白髪よ」
「嘘つくならもとましな嘘つくね」
そして全く信じないフェイタン
まあそうだろう髪色、顔、背丈、そして声全て変わっているんだから
「ほんとだよ。
イルミお兄ちゃんに変えてもらったの!!!」
「信じてよお」
ほっぺを膨らまし
大人っぽい身なりにそぐわない態度
見た目は
10代後半なのに態度は10歳そのものだ
「フェイ一旦下げてあげたら?」
そう言ったのは幻影旅団の1人シャルナークだ
「アルアなら
俺たちと初対面時のエピソードわかるよね?」
警戒心はあるが軽い声でシャルナークは言う
「うん!ノブナガとクロロのそこ蹴ったの!」
さすがアルア育ちはいいので口には出さないが
足と足の間を指を指す
「ふはは笑」
そう言い爆笑するシャルナーク
「この子はアルアだよ笑」
「ほら言ったでしょ?!」
アルアは堂々とした面持ちでフェイタンの方をみる
「そのわがままな態度はアルアね」
「酷い!私今フェイより身長高いんだよ!」
その言葉でフェイタンはブチ切れ蹴りを入れる
「痛い!やめてよ! 」
「ふざけたこと言うからね」
アルアはフンとそっぽを向いてしまう
「まあ落ち着きなよ。」
「アルアはなんで見た目変えたんだい?」
ピリピリした雰囲気にシャルナークが言葉を発する
「ヒソカから逃げるため
だからアルアって呼ばないでね
バレちゃうから」
「まあそれはいいけどなんて呼べばいい?」
「んー考えてなかったな」
姿を変えても名前を変えなくては意味が無い
「ルルとかでいいかな」
「あとみんな何してるの?」
ゲーム機を指さす
「グリードアイランド世界一高いゲームだよ」
「へー面白そう!」
「でも8人までなんだよね」
「そうなんだ!
私多分1人のやつで2人入れると思う!」
「というと?」
「これ確かハンター用のやつでしょ?
なら念で中に入れたと思うから私他の人の念を取り込めるから誰かの念にしがみつけば行けると思う!」
「へーじゃあ一緒にやろうか」
「やる!!」