テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
元貴には悪いけど
俺がフォークと気づいて
涼ちゃんがケーキだという事は
実は前から知っていた
だからといって
俺がフォークだと明かすのは難しい
なぜならせっかく築いてきた
この関係を壊したくないから
だから、俺はフォークを隠し続けてる
味覚なんて気づいた時からない
テレビの前では
美味しそうに振る舞っていたが
実際は味も匂いもしなくて
食べ切るのに苦労した
涼ちゃんがケーキだと知った事で
俺がフォークだとバレるのも時間の問題だ
タイミング見て、元貴たちに言おう
そう決めた俺は立ち上がって
元貴たちの所に行った
「大丈夫かな…」
撮影が終わってすぐ
元貴と若井は二人でどこかへ行ったのを見た
あの二人の事だし
すぐ戻ってくるだろう
僕は戻ってくるまで
スタッフたちと楽しくお話した
しばらくすると
元貴たちが戻ってきた
「涼ちゃんいいかな?」
「なに?元貴」
元貴は真剣な顔で僕を見てる
どうしたんだろう
「びっくりするかもしれないけど、例のストーカーが俺の家まで来てたんだ」
「え?」
嘘でしょ
ここまでついて来るなんて
「え、あ…ごめん、僕のせいだよね…」
どうしよう
2人に迷惑かけちゃってるかも
「…さすがにもう元貴の家に泊まるのは難しいよね…ストーカーにバレちゃったし」
「いや、1週間位は泊まっていいよ」
元貴のその言葉に顔を上げた
「ダメだよ、何かあったらどうするの 僕はこのまま自分の家に帰る」
「涼ちゃんを1人にしたら危ないからだ」
ストーカーの事は
マンションのオーナーに伝えるから
「でも…」
「心配するな、俺たちが涼ちゃんを守ってやるから」
「…ありがとう、元貴」
元貴のこの優しさに甘えてしまう
ふと閃いたかのように彼は口を開いた
「それかさ、次は若井んとこで泊まったらどうだ?」
「は?」
後ろで会話を聞いていた若井が声を上げた
「涼ちゃんを1人にしたら危ないでしょ?」
「…そう、だな」
元貴の圧に負けた若井は
頭を掻いて僕を見る
「若井、ごめんね しばらくお邪魔するよ」
「別に謝らなくていいよ、涼ちゃん」
「うん…」
若井の家…か
元貴のやつ
何を言い出すかと思えば
次は俺の家で泊まるだと?
冗談じゃねえ
いまだって
こっちは涼ちゃんからする
甘い香りに…
元貴にとっちゃ知ったこっちゃねぇか
「それはそうとセキュリティ厳重なのによく入ってこれたよな、ストーカーの奴」
ほんと許せないというかそんな奴の気がしれんと怒る元貴
「ほんとに一週間で大丈夫なのか…?」
「あぁいう男はそう何度も来ないでしょ」
ストーカーを舐めてるのか?こいつは
「いや、もしかすると何度も来るかもしれないだろ…涼ちゃんが1人になる所を狙ったりしてな…」
「うーん…若井がそういうなら…」
「あの、僕は元貴の所で一週間泊まるよ」
「涼ちゃん…」
「それで一週間泊まったら次は若井の所で泊まるんでしょ?」
「ほら、涼ちゃんがこう言ってるんだよ」
「元貴、お前がただ涼ちゃんと泊まりたいだけだろ」
「そんなことないデース」
「おい!」
「あははっ」
3人の騒がしい声が楽屋中に響き渡る
コメント
1件
#mryk
とくめい
3,906
1,349
庵野
1,378
#nmnm
かめちょん
494