テラーノベル
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「Daddyーー! 早くwake upー!」
「うん…」
布団に乗られぼすぼす叩かれ赤井は布団をかぶる。
「Oh…」
と聞こえて息子が離れる音に赤井はようやく目覚ましを眉をひそめてから見て、起き上がる。
息子のアレクがデスクにある作りかけの飛行機の模型を見て目を輝かせていた。
「Dad!これどこでbuying?」
「アレク、日本語と英語を混ぜて話すな…」
あるある①家族の話す言語がそれぞれぐちゃぐちゃ
「だって楽なんだもん」
「アレク、お前そういえば足の小指ぶつけて母さんの前でなんて言った?」
「Fu(ピー音)k up.」
「合ってるがダメだ。合ってる。でもダメだ」
「Why?」
「いいから…飯だ…」
あるある②とにかく説明はいらないが文化的にダメなこともある
「あらおはよう。早いのね、早起きは三文の徳よ」
「(さすがにわかる…)起こされた」
名前はすぐお弁当を包む。奪うように笑ってアレクはランドセルをしょった。
「行ってきまーす!」
「Love you!いつかハグしてくれなくなるわね…そうなったら四面楚歌よもう…」
「…」
「どうしたの…?」
名前は赤井のお弁当を持ったまま止まっていた。
あるある③お弁当がまるでパーティーのように豪華
「初めてお前から弁当だと渡されたとき、俺はてっきり、林檎とヨーグルトだと思った…」
「完全にカルチャーショックだったわね…」
名前はくすくす。
「無理するな。俺は昼毎日タコベルのブリトーでいいんだ」
名前を横から引き寄せて頭の上にキスする。
「ふふ、ありがと。ちなみにタコベル日本には数店舗しかないから、わからない日本人は多いわよ…ふふっ」
「ダメです…何か喋ってくれれば前歴を追えるんですが」
キャメルが頭をかく。
「赤井くん」
赤井が取り調べ室に入る。バカにしたように、逃げられると思っている表情。
「何も喋んねぇから」
「なら俺と暇をつぶせ。話さなくていい」
「構わねぇぜ」
男は笑う。
「今から言う言葉を言ってみろ」
「あ?」
「捕まらない自信があるんだろ?」
「何もしてねぇからな」
「Can」
メンバーはキョロキョロする。
「は?」
「Can.言えるだろ」
「はっ面白いやつだな…Can」
「Zoo」
「Zooーー」
「Teeth」
「Teeth」
「Internet」
緑茶は飲めないが紅茶は飲める
緑茶は飲めないが紅茶は飲める
3,120
493
「Inte【rr】net」
だん!と男はデスクに突っ伏した。
赤井は立ち上がる。
「…ラテン系とロシア系はRの巻き舌を我慢できんからな…顔立ちからロシアの工作員だな」
あるある④発音の癖でだいたいの国籍がわかる
「赤井さんのおかげでウラとれました!」
「そうか…」
ジョディがくすくす。
「今日も可愛いお弁当ね」
林檎をかじりながら言う。
「あっ!みんないたいた!」
日本の捜査官がケーキを持ってくる。
「ジェイクの誕生日【ケーキ】で…」
「Cake」
「え?」
「ケーキじゃない、ケイクだ…」
あるある⑤発音が違うとすぐに直さなきゃ気持ち悪い
自販機の前で呆然とする赤井。
あるある⑥マウンテンデューがないと無性に飲みたくなる。チェリーコークでもいいんだ…
「おかえりなさい」
ちゅ、と名前とキスをかわすとアレクが歌っていた。
「A Million dreams are keeping me awake~♪」
アレクがバトンタッチするように下からボールを投げる仕草をするーー
「A Million dreams is all it’s gonna take~…」
テレビを見て高らかに赤井。そんな赤井の手をとりまわる名前。
「Share your dream with me~♪♪」
あるある⑦急に本気のミュージカル。リビングも広いのでダンス付
「これ何?」
「これ?これは天津飯」
「美味しい」
かちゃかちゃと口を汚しながら食べるアレクを見ながら、名前がそれを拭っている隙を見る。
「(…ちっ…とろみでよく卵の火の通り加減がわからん…)」
「あなた?」
「なんだ」
普通に食べ始める赤井。ううん?と名前は首を傾げる。
あるある⑧卵の火の通り具合にはまじで敏感。半熟とかあり得ない。
「そうだ。苺もらったのよ!」
名前が苺と牛乳、ボウルを持ってくる。
ボウルに苺を入れると、フォークで潰しだすのでたまらず止める。
「!?何してる…!?」
「え?何って…苺ミルクだよ?」
「なぜ潰す?勿体ない…」
「まぁほら、食べてみて。はいアレクの。あなたのーー」
「…」
ずず、とそのミルクをすする赤井。
「(なんだこれは…ウマイ…)」
「おいしーい♪」
あるある⑨知ってる食べ物でも食べ方が違うこともある
「ふぅ…」
今日も1日が終わろうとしていた。デスクにあるアレクの部屋のカメラを確認して、寝ているのにほっとするように見つめる。
「今日もお疲れ様でした」
「その表現」
赤井は名前のベッドの隣に入り、頭の後ろに腕をやった。
「英語にはない。相手の苦労を労う…日本人らしい、俺の好きな日本語のひとつだ…」
「そうね、goodnightでそう訳されてしまうけど…ちょっと違うわよね」
名前も笑みを浮かべる。
「アレクにはどちらの文化もきちんと教えてあげたいの」
「順にな…」
あるある⑩結局、日本がなんだかんだ結構好き
「そうそう…足の小指ぶつけたとき咄嗟にアレクからFワードが出ちゃったの。使っちゃダメって言ったんだけど…」
「とにかくだ。とにかくダメだ。理由はない。ダメなもんはダメだ。俺は言った瞬間母さんに殴られてたぞ」
名前はくすり。
「あなたも出てるけどね?」
「何だって?」
「いいえ(そこから覚えたのよきっと…まったく…仕方ない人ね…)」
ふたりはキスして、部屋は暗くなった。
コメント
1件
おおっ、これめっちゃ好きなやつだわ!帰国子女の家族って確かにこんな感じだよね。言語ミックスしちゃうあるあるが細かくて笑える。特に取り調べで発音の癖で国籍バレるシーンが最高だった!「ケーキじゃない、ケイクだ…」のところで吹いたw ミュージカル始まる家族のノリとか、半熟卵に敏感なとことか、どれもツボ。赤井さんかっこいいし、奥さんとの距離感も温かくて好き。続き読みたいわ!🔥