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いつもの休日より早く起き、いつもなら無造作な髪を少し整えるだけの髪も時間をかけてセットする。気合いが入りすぎかもと思ったが、逆にそれくらいがいいらしい。

和馬(変じゃない…よな?)

2人きり、普段心さんと二人きりになる事はよくある。だが今回は違う。心さんのこと好きだと気付いた今、意識しないわけにはいかない。

しかし心さん相手に好きだと思っちゃいけないのだ。心を読まれて勝手に告白したみたいな展開だけはことは避けたい。

和馬(鬼畜ゲーかよ……いや、そっちの方が俺の好みか)

和馬(時間まだ余裕あるけどもう出るか)


いつもと同じ時間に起き、いつもと同じポニーテールを結ぶ。普段と変わらない手順でもいつも以上に気合いを入れる。少しでも見つめてもらえる時間が増えるように。

心(服もセットも大丈夫。)

心(よし、時間だし出よう!)

一歩一歩、歩く度に君に近付いてると思うと心が躍って早く会いたいという気持ちが強くなる。君が乗る号車のドア前で解けない前髪を櫛で解かしているとドアが開いた。世界に色がつくってこういう事を言うのだと思った。

心(かっこいい……!!)

心「おはよ!」

和馬「おはよう、心さん」

心「今日はセットしてくれたんだ。夜麻ちゃんがしてくれたの?」

和馬「いや、今日は俺が頑張った」

心(頑張ってくれたんだ…!うちと遊ぶからかな?どうしてか聞きたいけど、いいかな?)

心(その前に…)

心「やっぱり似合ってる、かっこいいよ!」


和馬「ありが、とう」

心さんは素直に褒めてくれる。恥ずかしがらず目を見て言ってくれる。褒める時だけじゃない、他愛のない会話の時でさえ目を見てくれる。それにもかかわらず俺は目が合うとすぐに逸らしてしまう。その度に俺は情けなさでいっぱいになる。

和馬(見た目にだけ気合いを入れたって意味がないだろ…)

心「水族館なんて滅多に行かないからなー」

心「ペンギンとか観たいなー」

心「今から楽しみだね♪」

和馬「…そうだな」

心さんの事で情けなくなるのに、心さんの笑顔で気持ちが軽くなる。

俺の中には心さんでいっぱいらしい。

心が読める心さん

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