腐と感じられる方もいるかもですご了承の上お読みください
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W国がまだ食文化があまり発達していなく料理の調理法も焼く、パンをつくるぐらいしか無かった頃の話スイーツなどもない
他メンバーは産まれも育ちもW国だがzmさんだけは食文化が発展した国からこの軍に入ってきた
zmさんは料理上手で舌も肥えてはいるけど、食に関してあんまり気にしていなかったけど、ある非番のときに「ここに来てから前の国で食べてたような食べ物って出てないよな〜」と、ふと考えて自分で料理を作ることにした話
zm視点
長期任務の後ということで今日は珍しく非番だ。誰も居ない廊下をトボトボと歩く、zm「非番っていっても何すればええねん」
と不満をこぼす
グゥー…
zm「…そういえば朝ご飯食ってないな 」
お腹が鳴ったことに少し恥ずかしさを感じるが。ご飯を食べていないことを思い出したので食堂へと足を運ぶ
食堂
食堂に着くと、人影が見えた
zm「ようショッピ君やん」
syp「ゾムさん、おはようございます」
zm「うん、おはよ」
syp「今日は非番ですか」
ショッピ君は来たばかりのようで冷蔵庫を漁っていた
zm「そうやで」
俺も食事を取ろうと向かうがそのときにふと疑問に思う、
俺この軍に来てから前の国の料理食べたことないな
他国の文化は別物なのだから食文化が違うのは当たり前と言えば当たり前なのだが、この国の食のレパートリーは俺の国と比べれば少なすぎる、他の幹部はもともとここの国出身だ。
zm「なぁショッピ君」
syp「なんですか?」
zm「ここの食事飽きへん?」
syp「いや、そこまで気にしたことは…」
zm「そうか、ショッピ君ちょっと待っててや」
syp「え、はい?」
zm「今日はショッピ君も非番やろ?」
syp「そうですが」
zm「1時間後待たここに着てくれ、食事用意するから」
syp「…それなら分かりました」
ショッピ君はそう言うと背中を向けて歩き出した。無ければ作ればいい!、そう思い俺はキッチンに向かう、冷蔵庫を開ける、流石に幹部専用の食堂なだけあってかなり食材が揃っている。これが焼くだけしかされていない、というのはもったいないと思った。
今は朝やし、ショッピ君は俺みたいにいっぱい食べるタイプやないから、消化のいいさっぱりしたやつがいいよな……よし茶碗蒸しにするか、栄養もあるし。そう思い。長い髪を一つにまとめ、腕まくりをして、早速調理に取り掛かる
ボウルを取り出し卵1個を割り入れ、卵白をしっかりほぐすように混ぜる。そこに、だし汁と塩を混ぜる。次に梅干し1個分をたたき、梅肉にする。梅には食欲を増進する効果があるようだし。ショッピ君にぴったりやしもっと食べてほしいしな、ちょうどいい茶碗を探しその茶碗に、さっき作った梅肉を2/1敷く。そこにさらに、卵液をこしながら注ぐ。こし器がないのでフライパンでする。フライパンにふきんを敷き茶碗を入れる、茶碗の3/1ほどに水を張る。そこから中火で5分弱火で3分蒸す。蒸された茶碗を取り出して冷蔵庫で1時間ほど冷やす。さてショッピ君は今頃バイクの整備でもしてる頃だろう。俺は一区切りついた頃で蹴伸びを一つする
……
zm「そろそろええかな」
1時間経った頃俺は冷蔵庫を開け仕上げに取り掛かる。大葉を千切りにして、残りの梅肉を上に乗せる。
zm「よし完成や!」
俺は目の前の完成品に満足し、満面の笑みでショッピを待つ
syp視点
ゾムさんに待ってと言われたので食堂を後にした。バイクでも整備しに行くかと思い駐車場に足を運ぶ。整備をしながら、色々なことを考える。
syp「というかゾムさんって料理出来るんか」
ちょっと不安になって来たが気にしないことにする。暫くして時計を見ると1時間ほど経っていたので食堂に向かうことにした。
syp「ゾムさん、1時間経ったと思うので戻ってきたんですけど」
目の前に置かれた食事に頭をひねる。
syp「あのゾムさん、これは…」
zm「茶碗蒸しやで、消化もいいしショッピ君にも食べやすいと思うけど…嫌った?」
syp「いえ、そういう訳では、ただ初めて見るので…ゾムさんが料理をするのも想像がつかなくて」
zm「まぁそんな機会なかったから」
俺は席についた
syp「いただきます」
用意された小さめのスプーンを持って、目の前の茶碗蒸し?というものに手をつけるスプーンを通すとスルリと通る上に乗っている梅と一緒に口に含む……
syp「……」
zm「どうしたん、美味しくなかった?」
syp「お…美味しい!」
あまりの美味しさに目を見開く。さっぱりしているが卵の味がしっかりしていて美味しい。梅の酸っぱさと卵のまろやかさが合わさってむっちゃ美味しい
syp「こんな美味しいの食べたことないです!」
zm「ほんまに!そう言ってもらえると嬉しいわ〜」
ニコニコと上機嫌そうに笑っている、いやほんまに美味しいなこれ。俺はパクパクと次々と口に含む。
syp「…あのおかわりって」
zm「ショッピ君いい食べっぷりやな…でもおかわりはないねん、ごめんな」
syp「そうですか」
残念そうにしていると、それに気づいたゾムさんが口を開く
zm「暇なときやったら、いつでも作ったるから」
syp「ほんとですか!」
表情筋こそ死んでいるが、明らかに嬉しそうにしていると。ゾムさんは照れくさそうに笑う。
syp「ゾムさんご飯美味しかったです」
zm「それなら良かった」
syp「じゃあまた、今度模擬戦してほしいです」
zm「かわいい後輩のためなら喜んで」
syp「じゃあ俺はこれで」
zm「あぁまたな」
俺はさっきの料理の美味しさを思い出しながら食堂を後にした
zm視点
ショッピ君は思った以上の反応を見せてくれたのでさらに作る気が起こされた。これなら他の幹部にも期待出来そうだ。でも料理をつくるだけはおもろくないな。そうや!俺は耳に着けているインカムに手を添えてショッピ君に連絡をとる。
zm[あ〜ショッピ君]
syp[どうしましたか]
zm[さっきの料理やねんけどあんまり他の奴等に広めて欲しくないねん]
syp[それは…理由を聞いても?]
zm[……じゃあそういうことだから]
syp[……わかりました]
プツッ
zm「よしこれで情報を漏れる心配はないな」
俺は準備をするために自室に向かう
自室
いつものフードを脱ぎ捨て顔をあらわにする、他の幹部は俺の顔見たことないから絶対にバレることはない。ゆるい服装ではなく、清潔感のある服に着替える。目は…いっか。今の俺は普通に美丈夫やな
zm「あぁ゙〜……やっぱ声は変えれへんな」
「しゃーないか、」と呟き出来るだけ喋らないようにする。
zm「よし、これで厨房でも俺ってバレへんな」
今から昼ご飯は早すぎるしな、時計を見ると8時を指している。
zm「う〜ん暇やな」
……
zm「唐揚げつくるか」
皆に好かれる唐揚げや、そういえば今日はコネシマとシャオロンは自分の部隊と合同の訓練やったな、お腹も減っとうやろうし彼奴等のためにも頑張って作るか。冷蔵庫から鶏もも肉を取り出し、塩コショウをして、それを袋に入れ下味を付けるここでマヨネーズを入れるとさらに美味しくなる。下味を付けたらその袋の口を絞めて、冷蔵庫で寝かせておく。
zm「…準備完了やな!」
さて、彼奴等の訓練って確か8時半からか…ちょっと遊んだろ。
ジジッ
zm[あ、コネシマ?]
kn[なんか用か?ゾム]
zm[そこにおるシャオロンにも伝えてほしいねんけど]
kn[おん]
zm[お前らの部隊に新しいやつ1人入るから]
kn[……は?いやちょっ]
zm[じゃあそういうことやから]
kn[は、まてy]
zm[よろしく〜]
プツッ
zm「おっしゃ、早速幹部様に挨拶しに行くか」
俺はわざわざ一般兵が通ってくる道まで通気口を使って移動する。
誰も居ないことを確認してから下に降り立つ。
訓練場を見ると今はシャオロンとコネシマの二人しかいない。
zm「さて、まずは挨拶」
と言いつつ、気配を直前まで消す。
zm「あの」
kn.sha「!」
中々良い反応やん
zm「今日から訓練に参加させて頂きます希と申します。」
sha「あぁ゙〜ゾムが言ってたやつか」
kn「あいつなんの説明もせずに切りやがって」
zm「それで…」
kn「希は他の奴等と同じようにしてもらう説明は今からするから覚えろよ」
zm「はい!」
そこから、もう知っている訓練の内容を細かく教えられた。というかほんまにバレてへんねんけど…
sha「これくらいやな」
kn「じゃあそろそろ集まってくる時間やから。一番端に並んでくれ」
zm「了解です」
なんか堅苦しいな、早く始まらんかな。暫くしていると、他の一般兵も集まってきたので俺も言われたとおりに並ぶ。
kn「全員集まったな」
sha「今日は俺達の部隊と合同での訓練や」
kn「最初は何時も通りウォーミングアップから始める各自早急に終わらせるように」
そう言われると皆訓練場の周りを走っていく。
zm「自分のペースでいけるんや…」
皆が走っていくなかどうしようかと動かないでいると
sha「おい!何ボーっと突っ立とんねん!」
zm「…すいません!」
ちぇ、怒られたし…そこから暫く遅くもなく速くもないペースを維持して走っていた
zm「…いや合わす必要なくね」
どうせ今日一日やし別に他の奴も、早い奴は列とか気にしてないし…
zm「すいませんこれって何周ですか?」
そのへんの近くにいる奴に聞く
「今日は70周だな」
誰だ?という顔をされたが、気にしないまさか話している相手が幹部とは知らないだろう。
zm「ペース上げてくか」
どんどんペースを上げていき、前の奴らを追い抜かす。皆ギョッとした目で見ていたが、これぐらいできないと幹部になれへんぞお前ら…今30周ぐらいか、他の奴等を何十周遅れにしたが気にしていない、もう、パッパと終わらせよ。
……
kn視点
何かクソ速いやつおんねんけど、
sha「何かあの希ってやつ、速くね?」
kn「おん、ペース速いな 」
sha「もう半分ぐらい走っとるけど息切れもしてないやん」
kn「というかもう終わりそうな勢いやな」
他はまだ走っているのにも関わらず希は走り終わり涼しい顔でこちらに向かってくる
zm「終わりました」
kn「おう…」
zm「次は何をすれば」
シャオロンも何やこいつという目で見ている。
sha「次は模擬戦や」
kn「俺等も入るけど勝負したかったらここにいるやつ全員蹴散らしてこいや」
つい、こいつがどんな奴なのか気になってしまい、挑発的なことを言ってしまった、シャオロンも目は好戦的で、笑いを隠せていない。希はその言葉を聞くなり口角が上がるのを隠すようにペコリとお辞儀をする
zm「分かりました」
希は去った後、俺等もストレッチをして備えておく。
sha「どう思う」
kn「そうやな〜、まぁやってみないと分からへんのちゃう?」
sha「そやね」
その他の兵士も走り終わったので間髪入れずに位置につくように指示する
kn「次は模擬戦やぞ!休憩してないで位置につけ!」
そう言うと真ん中を開けるようにして兵士達が壁沿いに立つ
kn「よし!始めは幹部対全員や」
sha「残った奴同士がお互いに一対一で戦ってもらうで」
ここで残れない奴はまだまだだ、ある程度手加減もしているが、一般兵の中でも生き残る奴は一部しかいない。
sha「武器は持ったな!」
kn「では、始め!」
指示と同時に全員が俺等に向かってくる。シャオロンも俺も兵士を潜り抜けて次々と片付けていく、兵士が続々と倒れていく中、立っているのは4人となった。希は残っている。あいつは気配を感じなかった…見つけても攻撃を避けられる、一体何者や?
sha「止め!」
kn「残ったのはこれだけか」
周りを見渡し俺は言う
sha「そんじゃあ本格的に模擬戦をする」
kn「二組ずつやるから呼ばれたら位置につけよ」
俺は残ったやつの名前を呼んでいく。
希の名前が呼ばれ位置につく。
sha「両者…始め!」
片方の組は両者とも攻防を広げているのに希は相手の攻撃を避けてばかりで、全く攻撃しない。
zm「あ〜、始めて良い感じ?」
そう言うと瞬きする間に地面を蹴って一気に距離を詰めて相手の急所に拳を正確にいれる。その次に倒れた相手の首にナイフを当てた。
sha「勝負あり!勝者希!」
他の兵士から驚きの声が上がる中、シャオロンも俺も心を躍らせていた。もう片方の組も終わった後、いよいよ幹部との戦闘だ
zm視点
生き残ったわいいものの、ここで俺がコネシマやシャオロンに間違ってでも勝ってしまったらほかの一般兵に顔が立たない、ここはちょっと手ぇ抜くか?…前にコネシマとかが
kn「一般兵にいいやつがいなさすぎる」
みたいななんともオブラートに包まずに放たれた言葉を思い出す。
ということはこの訓練でコネシマやシャオロンを疲れさせること、つまり腹が減ることは出来ない…ならいい感じに腹がすくようにするか
sha.kn「始めんぞ二人」
兵A「はい!」
zm「…はい」
シャオロンの始めの合図とともに俺ともう一人の一般兵は駆け出す。俺はシャオロンをまず狙うことにした、早々に片付けるのではなくわざと体力を消耗させる動き出しをする。
sha視点
何やこいつ…真っ先に俺の方に向かってきた希は、無駄な動き…というか早く勝ちたいなら絶対にしないであろうに、あまりにも仕掛けに来ない。何でや?、というかさっきからむっちゃ動かされてる…フェイントも多いし。苦戦しているとコネシマが早くも終わらせたようでこちらに向かってくる
kn「なんや、まだ終わってへんのか」
sha「うるせぇなッ」
攻撃を捌きながら横目でコネシマを見る、そいつにしては珍しく驚いた顔をしていた希は方向を変えてコネシマの方に向かっていった
kn「次はこっちか」
コネシマが構えると希は牙を見せて笑い、振り被る。俺もボーっとしては居られないので希に向かってシャベルを振る、俺とコネシマの両方の攻撃をゾムは高く飛び軽く躱した、俺とコネシマは距離を取り備える、希は着地をすると、その隙を狙い二人で攻撃を行う
zm「ッ」
希は少し怯むところを見せるがすぐに立ち直り足払いをかけてきた飛んで避けるとその間にゾムは距離を遠く取る、そこまで行く必要あるか?
sha「なんか疲れんねんけど…」
kn「ゾムと戦ってるみたいやけどみたいな感じやわ」
sha「ゾムよりは弱いやろ」
だが確かにところかしこにゾムのような雰囲気を感じる。なんでや?
zm「…やべ」ボソッ
希が何か呟いたと思ったら先程までの避け中心の動きとは違い、こっちに向かってくるので、俺は地面を蹴り迎え撃つコネシマと時間差で攻撃をすると意外にもまともにくらったようで体勢を崩すコネシマは希を抑えて俺はシャベルを首にかざす
sha「ふぅッ…終わりや希」
zm「…」
kn「中々やるやん!お前」
コネシマは汗を拭きながら言う俺は希に手を伸ばし起き上がらせる
zm「ありがとうございます」
希は俺等をみながらそう言った。
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コメント
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初コメです!続き楽しみです!