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〜*Hina*〜
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#ご本人様には関係ありません
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「……部長、やっぱりそのネクタイ、暇さんのですよね……?」後輩社員の鋭いツッコミに、オフィスが静まり返る。
なつは顔面蒼白で「あ、これは、えっと……」と必死に言い訳を考えていた。
……が。
いるまはふっと不敵に笑い、ネクタイの結び目を堂々と整えた。
「あぁ、そうだ。今朝、寝ぼけてなつの予備を締めてきてしまったんだ。……すまないな、なつ。貸しておいてくれ」
「「「…………えっ!?」」」
オフィス中に、叫び声にならない衝撃が走る。「なつ」呼び、そして「今朝」というパワーワード。
「……ちょ、……ぶ、部長!? 何言ってるんですか、ここで!」
「いいだろ、もう。隠すの疲れたし。……なつ、こっちおいで。資料のここ、さっき間違えてただろ。俺が教えてやるから」
いるまは、顔を真っ赤にして固まっているなつの肩を抱き寄せ、自分のデスクの椅子に無理やり座らせた。
「ちょ、離してください! みんな見てるから! 恥ずかしすぎる……っ!」
「いいの! もうバレてるんだから、今さら隠しても一緒だろ? ほら、ここ。なつは頑張りすぎなんだよ、もっと俺を頼れって」
いるまはなつの耳元で甘く囁きながら、キーボードを打つなつの手に、自分の手を重ねて操作を教え始める。その顔は、とろけるような「恋する男」の顔だ。
ところが、その様子を遠巻きに見ていた佐藤が「あ、部長、その件なんですけど……」と話しかけようとすると。
「……あ?」
いるまは、なつに向けていた笑顔を瞬時に消し、佐藤を氷のような冷たい眼光で射抜いた。
「今、なつと大事な話をしてるんだ。用があるならメールしておけ。……邪魔するな」
「ひっ……! す、すみませんでしたぁぁ!」
佐藤は脱兎のごとく逃げ出していく。
それを見た他の部下たちは、ひそひそと囁き合う。
「……すげぇ……。なつくんに対してはあんなに甘々なのに、俺らへの態度は一ミリも変わってねぇ……」
「むしろ、暇くんを守るために威圧感が上がってる気がする……。さすが部長、公私混同しても『鬼』なのは変わらないんだな。ある意味、尊敬するわ……」
「……もう、嫌だ。明日から会社来たくない……」
なつがデスクに突っ伏して嘆くと、いるまは嬉しそうになつの頭をなでなでした。
「ダメだよ。なつが来ないなら、俺も会社来ないから。……いいだろ? 俺の隣は、世界で一番安全なんだからさ」
「……バカ部長。……過保護すぎるんだよ……」
なつは照れすぎて爆発しそうになりながらも、自分を特別扱いして、周囲を威嚇してまで守ろうとするいるまの強引さに、結局は「……もういいや」と降参してしまうのだった。
コメント
1件
わああああ第15話も最高すぎた…!!😭💕 「隠すの疲れた」発言からの堂々なつ呼び&今朝発言、オフィス衝撃走るの分かりすぎる…!いるま部長のなつに対してだけ甘々で、他の人には相変わらずの"鬼"ってギャップがたまらんすぎる…!佐藤さんに浴びせた冷たい眼光と、なつへのとろける笑顔の温度差がエモすぎて悶えたわ…! 過保護だけど「俺の隣が世界で一番安全」って自信満々に言い切るのズルすぎるでしょ〜!なつが照れつつも降参しちゃう気持ち、めっちゃ分かる…!次回も楽しみにしてるよ、作者さん!!⋆♡