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😋×🐱
🐱くんすこし最低
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🐱side
ふみやとはちゃんと付き合っていた。
告白したのは向こうで受け入れたのは俺。
でも正直長く続くとは思ってなかった。
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ふみやは軽い。
執着しない。
束縛もしない。
fmy「ゆうまくんがしたいようにしていいよ」
その言葉を聞いたとき
あ、これならいつでも捨てられるな、
って思った。
最低だけど、
本音だった。
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案の定、数ヶ月で違和感が出てきた。
連絡の頻度。
距離の近さ。
俺の予定を覚えてること。
重い、とは違う。
でも逃げ道が狭くなる感じ。
——切ろう。
そう決めた。
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ym「ふみや、話ある」
真剣な顔をした俺を見てふみやは一瞬で察したみたいだった。
fmy「別れ話?」
軽い口調。
ym「……うん」
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泣かれると思った。
引き止められると思った。
でもふみやは笑った。
fmy「そっか。いいよ」
——え?
fmy「無理して付き合うの、意味ないし」
あまりにもあっさり。
拍子抜けしたはずなのに胸の奥がざわついた。
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別れたはずなのにふみやは今までと何も変わらなかった。
連絡は来る。
会えば優しい。
fmy「元気?」
「ちゃんと寝てる?」
恋人だった頃と同じ距離。
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ym「もう別れたんだけど」
耐えきれず言った。
ふみやは首を傾げる。
fmy「別れた“つもり”なんでしょ?」
言葉が詰まる。
fmy「俺、別れるって了承しただけだよ」
淡々と、
でも逃がさない声。
fmy「ゆうまくんがいなくなるとは言ってない」
その瞬間分かった。
俺は捨てたつもりだった。
でもふみやは“捨てられる側”に立ってなかった。
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fmy「恋人じゃなくなったからって関係切れると思ってた?」
近づいてくる。
距離が詰まる。
fmy「ゆうまくん俺のこと舐めすぎ」
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それから立場が逆転した。
ふみやは優しいまま。
でも主導権は完全に向こう。
俺が離れようとすると必ず先回りされる。
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fmy「ねえ」
ある日、耳元で囁かれた。
fmy「捨てるってさ、
捨てられる覚悟ある人だけが言うんだよ」
背筋が冷えた。
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俺は自分が捨てる側だと思ってた。
でも違った。
捨てる権利を最初から持ってなかった。
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fmy「大丈夫」
ふみやが笑う。
fmy「俺は一回好きになったら離さないから」
安心と恐怖が同時に来た。
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別れたはずの恋人は今も俺の隣にいる。
そして俺はもう一度別れを切り出す勇気を完全に失っていた。