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その日はいつものようにベルゼン殿とラッセル殿と城下町の酒場に飲みに行った。
それぞれ、酒を頼み、色々と話していると…
「そういえばイグナード殿が頭を抱えていたな。」
ベルゼン殿が言う。
「何事かあったのですか?」
私は当然そう尋ねる。
「それがなぁ…
北方貿易では、鉄や鉛を主に輸入していたが、最近では、大豆や塩などが大量に入ってくるそうだ。
もちろん、鉛や鉄も輸入してるはしてるが、どうやら北方で大豆と塩が余っているらしい。」
「では、使えば良いではありませんか。」
「それなんだよ。
ほら、ここエドババーバでも大豆は取れるし、特に塩にも困ってない。
だから、大豆のスープばかりを飲む訳にも行かんだろう?
それに、この国は卵焼きやら、ラーメンやら、うどんやら、寿司やらで、だいぶみな舌が肥えている。
今更大豆のスープなど飲まんよ。」
ベルゼン殿は説明した。
なるほど…
フードロス、というわけか…
しかし、大豆と塩か…
何かに使えないだろうか?
そう思った私はハッと閃いた。
そうだ、アレがあるでは無いか!
そう、味噌汁だ!
次の日、早速調理場で発酵魔導士に味噌を作らせ、味噌汁をつくり、イグナード様を呼び出した。
「こ、こ、これは…!?
美味い!!!
なんと言う塩気の効いた深い味わい…!
ワカメもよく合っている!」
「そうでございましょう!?
これを、エッティの街で販売してはいかがでしょうか?
味噌汁はアレンジの効く料理でございます。」
「ふむ。
軍師姫にお任せしましょう!」
イグナード様は味噌汁を飲み干し言った。
そして、私は色々な味噌汁を考案した。
豆腐
ワカメ
大根
玉ねぎ
長ネギ
油揚げ
卵
なす
じゃがいも
あさり
白菜
カボチャ
しじみさつまいも
ほうれん草
キャベツ
ごぼう
それらを掲げてエッティの街に味噌汁屋を作った。
味噌汁屋は案の定、二日酔いに良い、風邪をひかない、味も美味しい、などと、評判が評判を呼び、大繁盛となった。
こうして、北方貿易との大豆、塩問題は無事に解決したのだった。