テラーノベル
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ーーー数分後
心臓がドクドクと大きく跳ねている
どんな顔してセイトと話せばええねん…
逃げたくなる気持ちをグッとこらえて
1人ベンチでうずくまっていた
セイト「ナオちゃん!!」
遠くからナオの名前を呼ぶ声がする
俯いていた顔をあげると セイトがいて、
なんだか涙が溢れそうになる
ナオヤ「セイちゃっ…」
思わず名前を呼ぼうとした時
気づけばセイトの腕の中にいた
ナオは今、セイちゃんに
抱きしめられてるんや。
そう自覚した瞬間、一気に涙が溢れてくる
セイト「…何も言わんでええよ。誤解させてしまってごめんな。」
優しく宥めるように話すセイトに
余計に涙が止まらなくなる。
ナオヤ「ちがっ…安心してっ..」
セイトが逢いに来てくれて、ナオを
抱きしめてくれていることに
安心 しているだけだと伝えたいのに
言葉が喉に詰まって出てこない
セイト「なあ、俺に彼女が出来たと思って、俺のこと避けてたん?ホンマ、ナオはあほやなー笑」
そう笑う声が聞こえ、顔をあげると
愛おしそうな顔でセイトが見下ろしていた。
ナオヤ「もうっ..。だってそうとしか思えへんねんもん..。 」
久しぶりに見たセイトの優しい笑顔に
また涙が零れそうになった時
″カチャッ″
首元で音がした
セイト「…ナオちゃん、首、触ってみ?」
恐る恐る首元に触れてみると
小さなストーンのついたネックレスが
首元で揺れていた
ナオヤ「、、え…?これ…」
あの日セイちゃんが嬉しそうに
受け取っていたネックレス
彼女へのプレゼントなのだと
ショックを受け、落ち込んでいたのに
ナオの首元で小さく揺れている
セイト「本当は、誕生日当日に渡したかってんけどな..。ま、早いけどええやろ。お誕生日おめでとう、ナオちゃん」
そう言って、また優しく
抱きしめられた
ナオヤ「えっ…これ..ナオのネックレスなん..?ナオに..買うてくれてたん?」
セイト「せやで、ナオちゃんに似合うと思って選んでん。気に入ったか?」
そう言って優しく微笑むセイト
ナオ..自分に嫉妬してたん..?
このネックレス、ナオの為やったんや…
ナオヤ「…ナオ。てっきりセイちゃんに彼女ができたと思っててん。それで..、もう毎日一緒には居られへんくなると思ったら..なんか、、」
勘違いしていた恥ずかしさと、嬉しさで
思わず俯いてしまう
セイト「..ごめんな。俺が隠し事したばっかりにナオに不安な思いさせててんな、。大丈夫やで、彼女なんておらへん」
ナオの目を真っ直ぐと見つめて
話すセイトに思わず
ナオヤ「…よかったぁっ。グスッ」
そう言ってまた涙がこぼれた。
そんなナオを宥めるように
セイトが頭を撫でる
ーーーセイトside
ーーー翌朝
昨日何度も″よかったぁ..″と言いながら
泣きじゃくるナオをなんとか慰め、
家に送り届けてから自宅へと帰った
💬ナオヤ「セイちゃんっ♡ほんとのほんとーーっに彼女できてないねんな!?」
寝る寸前まで、何度も俺に彼女が
居ないことを確認してきたナオ
その度に、
💬セイト「おらへんで、俺ナオに嘘つかへん」
そう返事をした
セイト「はぁ..どうなる事かと思ってんけど、なんとか誤解は解けてんかな..」
不安な気持ちは残りつつ
いつも通りナオを迎えにきた
″ピンポーン″
インターホンを鳴らすと
″ガチャッ″
ナオヤ「セイちゃんっ♡おはよーっ!」
そう元気いっぱいにナオが飛び出してきた
セイト「あれっ、ナオちゃん起きてたん?珍しいこともあるんやなー笑 雪降るんちゃう?笑」
滅多に早起きをしないナオが
今日は珍しく時間通りに出てきた
ナオヤ「だってー..ナオ、セイちゃんに早く会いたかってんもんっ!」
そう無邪気な笑顔で笑うナオの首元には
昨日、俺が贈ったネックレスが光っている
やばい…嬉しすぎてニヤける…
心の中で必死に気持ちを
押し殺しながら 冷静を装う
セイト「ナオちゃん、ネックレス似合ってんなー笑 付けてくれてんねや!」
ナオヤ「あったり前やんっ!これ、ナオの宝物やねん!一生大切にするなーっ♡ 」
そう言って嬉しそうにネックレスを触るナオ
ああー、、かわいすぎひん..?
今すぐ抱きしめたい…
気持ちを必死に押し殺し
俺たちは学校へと歩き出した
ーーー学校
ナオヤ「おっはよーっ!ナオちゃんが来たでー!」
ヒラヒラと手を振りながら
元気良く教室に入っていくナオ
今日はやけに機嫌がいいのかいつも以上に
ニコニコと愛嬌を振りまきながら 席へと向かう
先に席に着いたナオが
ナオヤ「セイちゃんっ!早くーっ!」
教室の入口で立ち止まってる俺を呼ぶ
セイト「ナオちゃん、えらいご機嫌さんやなー笑」
席についてこちらに手招きをしながら
はしゃぐナオにそう返し
俺も自分の席へと向かった
エイキ「おはよう、ナオちゃん」
席に着くとすぐにエイキがやって来た
ナオヤ「エイキくんおはようっ!ナオ..昨日ごめんな..?」
申し訳なさそうな顔をして
エイキを見つめるナオ
エイキ「その感じじゃ、仲直りしたんだ?」
そう言いながら俺を見るエイキ
セイト「…元々喧嘩なんてしてへんし。」
仲直りと言われ、咄嗟に否定をしてしまう
ナオヤ「せやでっ!喧嘩なんてしてへんよー!ナオがちょっと勘違いしてしまっててん.. エイキくんも昨日はごめんな..?」
眉を下げ、うるうるした目で
エイキを見つめるナオ
エイキ「..ふーん。よかったじゃん。じゃあ、昨日のお詫びに今日、俺と遊ばない?」
は?
こいつ今なんて言った?
ナオがお前となんか遊ぶわけ
あらへんやろ
そう思いつつナオの方を見ると
ナオヤ「ええでっ!エイキくん今日オフなんっ?ナオちゃん何処にでもお供するでーっ♡」
そう易々と引き受けてしまうナオ
エイキ「..じゃあ映画なんてどうかな?丁度見たかった映画があるんだよね」
ナオヤ「ええよっ!映画久しぶりやで、楽しみやなー♡」
そう言ってトントン拍子に話が進んでいく
セイト「ちょ、待て..」
居てもたってもいられず
″待てや″と話を遮ろうとした時
ナオヤ「じゃあ、セイちゃん、エイキくん
今日は放課後映画で決定ねっ♡」
そう言いながら、俺とエイキを交互に
見つめるナオ
セイト「は?俺も?」
咄嗟にそう答える
ナオヤ「あったり前やんっ!ナオ1人じゃポップコーン食べきられへんもんっ。」
そう言って″来てくれるやんなっ?″と
言いたげな表情でこちらを見つめてくる
俺は食べ残し処理係かよ…
そう思いつつも、当たり前のように
誘ってくれたナオに嬉しくなり
セイト「ナオちゃん、ポップコーン食べたがる癖にすぐ飽きるからなー笑 しゃーなし俺が食べたるわ!」
と、ついつい答えてしまった
ナオヤ「決まりっ!エイキくんも、ええよね?」
ニコニコとはしゃぎながら
エイキを見るナオ
エイキ「俺は2人がよかったんだけど。ま、いいよ じゃあ放課後ね」
そう言ってエイキは去って行った
″俺は2人がよかったんだけど″
あいつ..たまにぶっ込んでくるよな..
幸いナオには聞こえて居なかったようで
ナオヤ「楽しみだなーっ♡キャラメルと塩、どっちがいいと思う?」
なんて能天気に笑っている
セイト「..俺がキャラメル頼んだるから、ナオは塩頼んでどっちも食べや」
ナオヤ「きゃーっ♡さすがナオの王子様っ♡」
こいつホンマに…笑
呆れつつも、無邪気なナオに
ついつい笑ってしまった
コメント
1件
ああもう、よかったですね…! 誤解が解けて、ネックレスがナオちゃんへのプレゼントだったって分かったシーン、胸がぎゅっとなりました。セイちゃんの「彼女なんておらへん」って真っ直ぐな言葉、すごく響きました。そして最後のエイキくんの「俺は2人がよかったんだけど」、ここでまた波乱の予感…! 続きが気になります。湊さん、素敵なエピソードをありがとうございます🌷