「元貴……もう、我慢しなくていいよ。俺に、全部、預けて」
その言葉は、一瞬にして元貴の心を解き放った。
抵抗していた僅かな理性も、羞恥心も。
どこか遠くへ消え去っていく。
元貴が感じられるのは、目の前の若井の熱と、彼から与えられる快感だけ。
滉斗はゆっくりと元貴の身体を横たわらせ、その上体に覆いかぶさる。
部屋の薄暗闇と重なり合う二人の体温が、熱気を帯びていく。
元貴の白い肌の上に、滉斗の影が落ちる。
滉斗の唇が、再び元貴の唇を塞いだ。
今度は躊躇いも戸惑いもない、深く貪るようなキス。
元貴の口から、甘い吐息と、微かな嗚咽が漏れた。
舌が絡み合い、互いの唾液が混じり合う。
その味がひどく甘美で、二人の間にあった筈の境界を完全に溶かしていくようだ。
キスをしながら、滉斗の手は元貴の身体をゆっくりと撫で下ろしていった。
胸板から、肉付きの良い腹、そして腰へと。
撫でられるたびに、元貴の身体がビクリと跳ね、抑えきれない喘ぎが漏れ出る。
「っ……んん……ひ、滉斗……」
元貴の声が、名前を呼ぶ度に掠れる。その呼びかけが、滉斗の心を震わせた。
もう、「若井」ではない。今までのような幼馴染みという関係には戻れないところまで来てしまった。
元貴にとって初めての「男」の相手として、その身体を受け入れようとしている。
滉斗は元貴の首筋に顔を埋め、熱い吐息を吹きかける。
そのまま小さな吸い痕をつけながら、下へと唇を這わせていく。
鎖骨、胸元、そして乳首へと。
「っ……ひぁっ……ん、あっ……!」
乳首を吸い上げられた瞬間、元貴の身体は大きく反った。
全身に電流が走ったような激しい快感に、彼の腰が勝手に動いてしまう。
まさか乳首がこんなにも敏感だとは、思いもしなかった元貴。
元貴にとって、それは全く新しい刺激だった。
滉斗は、その反応に満足げに微笑むと、さらに深く吸い上げた。
舌で弄び、歯で軽く甘噛みする。
元貴の身体は、完全に滉斗の支配下に置かれていた。
「んぅ……っ、や、やめ、て……! そんなとこ、…っ」
元貴は羞恥に顔を歪ませるが、その声はすでに甘く蕩けていた。彼の身体は快楽に素直に反応している。
滉斗の指が、元貴の秘部へと舞い戻る。
すでに十分に熱を帯びていて、敏感になったそこを、指先で優しく擦る。
「っは、あ……っ……」
元貴の息が、ひゅっと言って喉に詰まる。
身体が一瞬固まったかと思えば、すぐに大きく身悶える。
腰が宙を泳ぎ、無意識のうちに滉斗の手を求めるように、押し当てようとする。
「ねぇ、元貴。もう、我慢できない?」
滉斗は、元貴の耳元で甘く囁いた。
その声は、優しさと、深い欲を秘めていた。
「……っ、ふ、あ……わか、ぃ……っ、おれ、も、うっ……」
元貴は、涙目で滉斗を見上げ、縋るように名前を呼んだ。
もう、理屈も何も通用しない。
ただ、身体が求めるままに、快楽に身を委ねようとしていた。
その瞳は羞恥と強い期待で潤んでいた。
滉斗は、元貴の身体を優しく抱き上げ、彼の腰の下にクッションを置いた。
そして自分の服を脱ぎ捨てると、元貴の前に、熱を帯びた自身を晒した。
「……っ……!」
元貴の瞳が、再び大きく見開かれた。
見たことのない光景に、彼の身体が微かに震える。
滉斗はそんな彼の視線を受け止め、ゆっくりと元貴の足を開かせた。
潤滑剤を取り出し、指先に少量をつけると、滉斗は元貴の秘部にゆっくりと触れた。
温かくて、柔らかい感触。
「……っ、ひぁ……」
元貴の喉から、小さな悲鳴が漏れた。
初めての体験への恐怖と、得体のしれない快感への期待が混じり合う。
滉斗は焦ることなく、ゆっくり丁寧に元貴の奥を探っていった。
指一本、また一本と、ゆっくりと深く挿入していく。
元貴の身体がビクリと震え、大きく息を吸い込む。
「んぐ……っ、い、いたい……っ、ひろと……」
元貴の声は、痛みに耐えるような震えを含んでいた。
滉斗は、その声に胸を痛めるが、同時に、彼を快楽の淵へと導きたいという欲求に駆られる。
「大丈夫、元貴…ちょっとだけ、我慢して…?すぐ、気持ち良くなるから」
優しく囁きながら、滉斗は元貴の耳元を吸い上げた。
元貴の腰が弓なりに反り、息が完全に乱れる。
滉斗の指は、元貴の身体の奥で優しく、しかし巧みに動き始めた。
ゆっくりと、元貴の秘部を愛撫するようにまさぐる。
その動き一つ一つが元貴の全身の神経を刺激し、元貴の意識を快感の波へと引きずり込んでいった。
「、っ…ひろとぉッ、そこ……っ、んんっ……!」
元貴の喉から、甘く、そして苦しげな声が迸る。
それは、羞恥と抗えない快感が入り混じった、初めての感情だった。
身体の内側から沸き上がる熱と、全身を駆け巡る快感に、元貴はただ滉斗の腕の中で、身悶えることしかできない。
滉斗は、元貴の反応にさらに深く愛おしさを感じていた。
初めて触れる元貴の秘密の場所。そこで感じられる元貴の甘い反応は、滉斗の独占欲を更に満たしていく。
「元貴…可愛い……」
滉斗の熱い囁きが、元貴の耳元で響く。
元貴は滉斗の言葉に羞恥を忘れ、ただただ、この未知の快感に身を委ねていった。
滉斗の指が、元貴の身体の奥で、何かを探すようにゆっくりと動く。
そしてある一点に触れた瞬間、元貴の全身に、雷が落ちたような衝撃が走った。
「っ……ん”、ぁッん!」
元貴の喉から、理性を吹き飛ばすほどの嬌声が漏れ出る。
全身の神経がその一点に集中し、元貴の身体は激しく痙攣する。
瞳は潤み、呼吸は完全に乱れている。元貴の意識は快感の波に飲み込まれていく。
滉斗は、驚くほどの元貴の反応に、興奮を隠せない。
初めての後ろの刺激で、これほどまでに感じてくれるとは。彼の独占欲は、最高潮に達していた。
「元貴……ここ、気持ちいいの…?」
滉斗が元貴の耳元で甘く囁いた。
滉斗の指は、元貴の最も敏感な場所を容赦なく、そして的確に刺激し続ける。
元貴の口からは、意味を成さない甘い言葉と喘ぎ声だけが漏れた。
「っ、…ひろと……っ、も、もう……っ、だめ……っ! 出、るっ……!!」
元貴は、快感のあまり、半泣きになりながら滉斗に懇願した。
身体が内側から突き上げられるような感覚に、元貴の身体は大きく弓なりに反り、息が乱れていく。
滉斗はそんな元貴の様子を見て満足げに微笑むと、
更に数度、その敏感な場所を刺激した。
「…っあぁ、……でるでる、ほんとに…!でちゃう、〜〜っ!!」
元貴の身体は数秒ほど痙攣を起こし、嬌声と共に全ての快感を解放した。
全身を駆け巡る激しい快感の波に、元貴は完全に意識を失いそうになった。
滉斗は、ぐったりと自分の腕の中で息を荒げる元貴を優しく抱きしめた。
その顔には、達成感と、そして深く愛おしい感情が浮かんでいる。
自らの手で元貴がこれほどまでに感じてくれたことに、滉斗の心は満たされていた。
「……、元貴…挿れるよ……」
「っ……ぁ、あ……っ、ふ、ぅ……」
初めての侵入に、元貴の身体は痙攣するように震えた。
視界が白く霞み、頭の中は真っ白になる。
奥まで達した瞬間、ズンと響くような快感が全身を貫き、元貴の喉から甘く誘うような声が漏れ出した。
「んん……っ、な、なに、これ……っ、へん、な、かんじ……」
元貴は、戸惑いながらも、その快感に抗えないでいた。
身体が自然と滉斗を求めるように、腰を揺らす。
滉斗は、元貴の顔を覗き込んだ。
彼の瞳は、すでに快楽で蕩けきっていた。
何よりその表情は、今までのどんな時よりも、無防備で色っぽい。
「……元貴、気持ちいい?」
「んぅ……っ、わ、かんない……でも、なんか……っ、すごい……」
絶対に明確な答えではないが、その言葉と元貴の身体の反応が、滉斗に安心を与えた。
元貴は確実に、新しい快感の扉を開き始めている。
滉斗は、ゆっくりと腰を動かし始めた。
奥を抉るような動きに、元貴の身体がビクリと跳ねる。
「っ、はぁ……っ、ん、ああ……っ!」
元貴の腰が、自然と滉斗の動きに合わせて揺れ始める。
声が喘ぎへと変わっていく。
「もっと、奥……っ、きて……ひ、滉斗……っ」
その言葉は、元貴自身も気づいていない、身体からの純粋な欲求だった。
その呼びかけに応えるように、滉斗は更に深く情熱的に元貴を抱いた。
今までスランプ気味だったからなのか
最近筆進みすぎて怖いです😆😆😆
コメント
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コメント失礼します。 なぎささんの書かれる描写が本当に素晴らしくて、読んでるそばから脳内再生がめちゃくちゃリアルに再生され、良き意味で鳥肌立ちました。またノンケ森さんを蕩けさせていくのを丁寧かつ慎重に解かしていく描写が本当に本当に最高です!!! 私の性癖ぶっ刺さりで思わず気持ち悪いコメントしてしまいましたすみません🙇♀️ 続きを楽しみにしてます! 突然のコメント&フォロー失礼しました🙇♀️
えすきれす、
おほほ、、すきじゃ