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「もう一緒に帰るの辞めようや」
「えっ…?」
「俺彼女おるんや。だからこうやって2人で帰るのも これで最後」
みんなとのご飯の後、せんせーが同じ方向だからと理由をつけ、一緒に帰ろうと誘った。2人で並んで歩き始めて数分、突然の報告
密かに彼に恋心を抱いていた私はただただ彼の言った言葉を頭で反芻することで手一杯だった。
彼女がいる、せんせーに。
だからこうやって2人きりで帰るのも最後
今回でもう辞める
…そっか、彼女いたんだ。
じゃあ私はただの女友達か、そっかそっか
「へー彼女いたんだ!?いいなー羨ましっ!えっ、いつから?」
取り繕うのだけは上手いから、演技なら自信あるから、どうかこの濁った気持ちに、今叶わなくなった恋心にどうか気づかないで。
そう願って貴方を見ると驚いた顔をしていた
なんでそんなに不思議そうな顔するの?もしかしてリアクション変?大袈裟すぎた?
「せんせー?」
「あぁ、、あんま詮索するもんやないで」
はぐらかされた。
別になんとも思わないようにするから、惚気話くらい聞かせてくれてもいいのに。 貴方が幸せだってわかったら簡単に受け入れられるのに。それすら教えられないほど信用がないのか。
「それもそっか。まぁ振られないよう頑張って」
そこからお互い変にに気まずくなってしまって、ぎこちない会話を広げつつ歩く。別に途中で違う道に行こうと思えば行けたはずなのに最後だから。とこの空間にみっともなくしがみついた。
「彼女いるのにごめん。わざわざありがと。」
別れ際、せんせーの顔も見ずに適当な言葉を並べた。
せんせー好きだったよ。
なんていえる程強くなかった