一覧ページ

Let Him Go まとめ

第2話 - 親友🔞

106

2025年05月20日

#Robrox

#LetHimGo

#FireRing

#BrokenSpawn

彡

「Ringは本当に僕のこと親友だと思ってるの？もう全部わかんないんだってば」

そう喚いて手首を切る彼に拒絶反応が出てしまう。

助けてあげたいのに、彼に寄り添えるのは俺しかいないのに。

「お前がそうやってヒステリックになるから悪いんだろうが」

ああ違う、こんなこと言いたいわけじゃないのに

「お前が、いつも、いつもいつも＿＿」

ちがう

「うざいんだよ、気持ち悪いんだよ」

こんなこと言ったらダメなのに止められない

「親友なんかじゃない。お前とはもう話さない。」

Spawnは顔面蒼白でかすかに震えていた。

「なん、で」

声も震えていて、とても小さかった。

「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい」

突然大声でそう言い出した彼に身体がビクッと震えた。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさい違うの違うの違うのRingにこんなところ見せたかったわけじゃないの違うの、違うの違うの違うの」

俺の体にしがみついてそう言う彼は、すごく混乱していて狂気すら感じた。

「ねえええええ……違うんだってばそんな顔しないでよ、ね？ね？」

＿彼は正常じゃない。

「ねえRing、僕の目を見て」

彼は俺の頬に手を当てて言った。

「好き、僕はRingが大好き……」

唇が重なって舌が入り込むのが分かった。

必死に抵抗するが、彼をまた傷つけてしまう気がして怖かった。

互いの唾液が混ざりあって嫌でも興奮してしまう。

いやだ、こんなのおかしい。

俺らは親友のはずなのに、こんなことしたらダメなのに。

いやらしい音が響いて、俺はもう少しの抵抗すらできなくなっていた。

「好きになってくれた？ねえRing……」

蕩けた瞳が俺を見つめる。

「好き？」

頭が熱くなる。

「好きって言って」

彼の身体が当たる。

「すき……っ」

また唇が重なる。

夢だと願いたかった。

こんなのおかしい。

「Ring、なんで何も言わないの？」

そう問う彼をぼーっと見つめる。

「嫌い？僕のこと」

「…っ嫌いじゃない！！！」

その言葉に反射的に反応してしまった。

俺の言葉にSpawnは喜んでまた近づいてきた。

これ以上この関係を崩壊させたくない。

「Spawn、もうやめて……」

絞り出した声に、Spawnは動きを止めた。

「俺とお前は、あくまでも親友だ。」

「でも」

「聞いてくれ。俺はお前とは親友でいたいだけなんだよ」

「……」

Spawnは俯いて何も言わない。

「……こんなことなら」

苦しそうな声で

「こんなことなら最初から好きにならなきゃ良かったのに……最初から……」

彼のその言葉と涙は、きっと純粋なものなのだろう。

「でも、何を言われても僕はRingが好き……僕を見てくれるRingが好き……僕といる時の楽しそうなRingが好きなの……」

可哀想だった、この子には俺がいないとダメなんだって思ってた。

でもそれは彼とはまた違う感情で。

「叶うなら、好きになって欲しい……僕のこと、心から愛して欲しい……」

彼の腕には傷がびっしりと刻まれていて、これは彼と彼の中の感情との葛藤の末なのだろう。

「僕には、Ringしかいないんだよ……」

彼の言葉に心が揺らぐ。

「Ringが必要なの……」

求められていることが嬉しかったのかもしれない。

「だめ、？好きになってくれない……？」

涙目で懇願するようにそう言う彼に、俺にはもう拒否権はなかった。

「……俺もSpawnが好き」

「…ほんと？！ははっ、やったぁ……」

心底嬉しそうに、安心したような彼を見ると、俺も何故か嬉しくなった。

「Ringには、僕しかいないよね」

その言葉に違和感を感じたが、気にしなかった。

「Ring、好き」

肩を抱かれ、また唇が重なった。

「好き……ん」

もう俺は壊れてしまったのかもしれない。

「Ringも好きって言って……好きって……」

乱れる声が脳内で響いた。

「Spawn、好き、大好き」

首が熱くなっていく。

「一生一緒だよ、大好きだよRing……」

意識が遠のいていく。

「僕の手で逝って、僕のせいで気持ちよくなって……」

完全に息が止まる寸前になってやっと状況を理解した。

「いたっ……」

咄嗟に彼を突き飛ばし怒声を浴びせた。

「気持ち悪い……！！！！！なんでこんなことするんだよ！！！！気持ち悪い…気持ち悪い…」

体液がシーツに染み付いていて背筋が凍る。

こんなことしていいわけが無い。

「Ring……」

「絶縁だよ……本当にもう無理だって……」

怖くて苦しくてどうしようもなくて、俺はしゃがみこんで泣いていた。

「ごめんなさい……僕……」

「話しかけないでくれ、そっとしておいてくれ……」

「でも……」

数分沈黙が続くと、Spawnは口を開いた。

「ごめんなさい」

そう言ってその場を去って行った。

「俺もごめん……」

彼にはもう聞こえないことは分かって、謝った。

彼と過ごす時間は楽しかったし、親友以上の関係と言っても否定はできないぐらいに好きだった。

でも、超えては行けないラインを超えてしまった。

「好き……」

ふと声に出てしまった。結局は絶縁なんてできないのか。

「俺も好きだったよSpawn……」

涙が溢れる。正直、彼と交わっている時間は幸福に感じた。

俺も好きだったから、純粋に嬉しかった。

なのに、どうしてモヤモヤするのだろう。どうして拒絶反応が出てしまうのだろう。

Ringというキャラクターに依存しているから？本音を伝えれば俺が俺じゃない気がするから……

キスも、もっとしたいほどに気持ちが良かった。

首を絞められている時も、何故か気持ちよかった。

彼にされる全てのことが気持ちよかった。

(もうぐちゃぐちゃだよ……)

こんな感情捨てなきゃいけないのに。嫌われたくないのに……

俺はひとりで泣きじゃくるしかなかった。

「Ring…」

その場を去ったつもりでいたが、やっぱり心配で戻って影からこっそり見ていた。

「僕のこと、やっぱり好きなんだね、Ring」

嬉しい。あんなことしても好きでいてくれるんだ。

首を絞めた時のRingの顔、苦しそうだけどそれ以上に気持ちよさそうな瞳に僕も興奮した。

キスをした時のとろけちゃいそうな熱い顔にもすごくゾクゾクしていた。

彼の全てが好き。彼の全てを上書きして、狂わせたい。

「もっと好きになって、Ring……」

息が乱れて身体が交わるあの感覚を、また味わえる時が来るかもしれない。

Let Him Go まとめ

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

106

2件

…好きです。Ring受けがないから泣いてたんですよとおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！好き！！！！Ring！！spawnにもっと依存してくれ！！

彡

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Let Him Go まとめ

第2話 - 親友🔞

作者の他の作品すべて見る

#Robroxの新着小説
一覧

関連するタグ

Let Him Go まとめ

第2話 - 親友🔞

作者の他の作品すべて見る

#Robroxの新着小説一覧

関連するタグ

#Robroxの新着小説
一覧