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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
なにわの姫

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なにわの姫

175 - 161.役のため

♥

20

2025年03月20日

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「行ってくるね」

大「行ってらっしゃい、」


和「あれ、○○オフやろ?」

流「最近心配なんやけど」

謙「みっちーもです、」

丈「2人とも役が移りすぎ」

『昨日夜も遅かったっぽいし』

駿「ふわぁ、、おはようございます、」

大「みっちーおはよう。」

駿「あれ、○○は、?」

丈「さっきどっか行ったで」

駿「あれ、そうなんですか、?読み合わせするって言ったのに、」

流「帰って来たら言うから、みっちーもご飯食べたら寝てきな?」

和「せやな。」

駿「じゃあお言葉に甘えて、」

謙「せっかくの休みなんやから!」



「廉ごめんね、オフなのに。」

廉「いやいや、ええよええよ。」

廉「キャンプでもしに行くん?w」

「んーん。w」

廉「…なぁ、ちゃんと休めてる?」

「うん、休めてるよ」

廉「無理したらあかんよ」

「ありがと。」

廉「少し時間かかるから寝ててええで」

「…じゃあそうしようかな」


廉「また○○の笑顔が見たいわ、」



廉「○○着いたで」

「ん、、ついた、、?」

「あ、ありがと、」

廉「…着いていこか?」

「んーん、すぐ終わるから車の中で待ってて」

廉「…分かった」



「…愛ちゃん、、来たよ」

「ごめんね、来るの遅くなっちゃって。」

「私、ドラマ決まったよ。今ね、撮影してるの。今日は休みなんだけどね。」

「永瀬廉って知ってる?その人に連れて来てもらったんだ。クールに見られがちだけどすっごく優しいの。」

「…ねぇ、愛ちゃん。私、愛ちゃんを殺したのかな。」

「また、分かんなくなっちゃったよ。」

「愛ちゃんは優しいから、そんな事ないって言ってくれるだろうけど。」

「今やってる役がね、大好きな家族を殺されて、お前のせいで殺されたんだって言われる女の子の役なの。愛ちゃんを思い出したんだ。」

「愛ちゃん、、私、上手くできるかな。」

?「大丈夫よ」

「えっ、、愛、ちゃん、?」

「…聞き間違い、か、」


廉「おかえり。」

「ただいま」

廉「おいで。」

ギュッ

涙目で車に戻ってきた私を、何も聞かずに抱き締めてくれる廉。



「連れて来てくれてありがと」

廉「どういたしまして。」



廉「ん、着いた〜」

「ありがと」

廉「あれ、大吾やん」

「大ちゃんどうしたの?」

大「お、おかえり〜。ちょうど郵便物取ろうかな〜って思ってさ。」

大「廉〜、この間の件なんやけどさ〜」

廉「ん?あー、あれなー?」


大吾Side

大「○○、家入った?」

廉「入った。」

大「ごめんな、ありがとう。」

廉「いやいや。ただ、ここ連れてって〜って頼まれて連れてっただけやから。」

大「連絡くれたやん?」

廉「まぁ。」

廉「あそこ、何があるん?」

大「…○○の親戚が亡くなった場所。」

廉「…そっか」

大「何で今、?」

廉「わからん」



○○Side

「ただいま」

流「おかえり〜」

和「○○どこ行くん〜?」

「どこって、自分の部屋だけど、、」

丈「今日はリビングで過ごしてや」

「え?何で?」

丈「最近忙しくて一緒に居れんかったやろ?」

「や、でも準備しようかなって、」

丈「それ、部屋でしかできんこと?」

「そういうわけじゃないけど、」

丈「じゃあ決まり。」



.。oO

大吾Side

大「あれ、廉から、、」

大「え」

廉から来たメッセージを読んで驚いた。

流「どしたん?」

大「○○、あのキャンプ場行ってるんやって」

謙「あの、って、、あの?」

大「そ。」

大「あと30分くらいで帰るってさ」

和「何であそこに、、」

『…もしかしてやけど。』

丈「うん、」

『自分で自分を傷つけようとしてる?』

和「何でそう思うん?」

『役を自分の中に取り込むため』

駿「…有り得る。」

大「みっちー、、起きたん?」

駿「はい。」

駿「○○、いつもならそれなりに役に入れるのに、今回は、抵抗があるみたいで、、でも、今回の役、似てるんですよ。○○に。」

和「…というと?」

駿「親戚を殺される役なんです。」

丈「なるほどな」



「…何か落ち着かない」

「やっぱ自分の部屋戻る。」

流「ちょ、○○〜、、」

丈「恭平行ってきて」

『分かりました』


恭平Side

コンコン

『○○。入るで。』

こちらに背を向けてベッドに座ってる○○。

「…なに、」

顔を見なくても分かる。

『無理すんな、』

ギュッ

「だって、っ、泣」

『これが○○の役の入れ方なんやって分かってるけど、これ以上自分を傷付けんといて、』

そう言って○○の手からスマホを優しく抜き取る。見てみると、案の定アンチだらけ。これも、役作りに必要なんやろうな。

「でも、っ、」

『ごめんな、今、役入れてるんやろうけど、もう少しこのままハグさしてくれん?』

「…ありがとうっ、」

『ん〜?俺がしたいだけ〜』


忠実にするため役柄に近づこうとする○○。今回みたいに自分を傷付けてでも。

やから演技がリアルとか言われるんやろうな。撮影してるときは、藤原○○じゃなく、その人になる。それが、尊敬もするし、寂しくもある。



「あ、、」

『どした?』

「みっちーと合わせするって約束した、」

『…はいはい。行ってらっしゃい。』

「行ってくるね」

「恭平ありがと。」


「みっちー、合わせしよ」

駿「しよ〜」

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