「行ってくるね」
大「行ってらっしゃい、」
和「あれ、○○オフやろ?」
流「最近心配なんやけど」
謙「みっちーもです、」
丈「2人とも役が移りすぎ」
『昨日夜も遅かったっぽいし』
駿「ふわぁ、、おはようございます、」
大「みっちーおはよう。」
駿「あれ、○○は、?」
丈「さっきどっか行ったで」
駿「あれ、そうなんですか、?読み合わせするって言ったのに、」
流「帰って来たら言うから、みっちーもご飯食べたら寝てきな?」
和「せやな。」
駿「じゃあお言葉に甘えて、」
謙「せっかくの休みなんやから!」
「廉ごめんね、オフなのに。」
廉「いやいや、ええよええよ。」
廉「キャンプでもしに行くん?w」
「んーん。w」
廉「…なぁ、ちゃんと休めてる?」
「うん、休めてるよ」
廉「無理したらあかんよ」
「ありがと。」
廉「少し時間かかるから寝ててええで」
「…じゃあそうしようかな」
廉「また○○の笑顔が見たいわ、」
廉「○○着いたで」
「ん、、ついた、、?」
「あ、ありがと、」
廉「…着いていこか?」
「んーん、すぐ終わるから車の中で待ってて」
廉「…分かった」
「…愛ちゃん、、来たよ」
「ごめんね、来るの遅くなっちゃって。」
「私、ドラマ決まったよ。今ね、撮影してるの。今日は休みなんだけどね。」
「永瀬廉って知ってる?その人に連れて来てもらったんだ。クールに見られがちだけどすっごく優しいの。」
「…ねぇ、愛ちゃん。私、愛ちゃんを殺したのかな。」
「また、分かんなくなっちゃったよ。」
「愛ちゃんは優しいから、そんな事ないって言ってくれるだろうけど。」
「今やってる役がね、大好きな家族を殺されて、お前のせいで殺されたんだって言われる女の子の役なの。愛ちゃんを思い出したんだ。」
「愛ちゃん、、私、上手くできるかな。」
?「大丈夫よ」
「えっ、、愛、ちゃん、?」
「…聞き間違い、か、」
廉「おかえり。」
「ただいま」
廉「おいで。」
ギュッ
涙目で車に戻ってきた私を、何も聞かずに抱き締めてくれる廉。
「連れて来てくれてありがと」
廉「どういたしまして。」
廉「ん、着いた〜」
「ありがと」
廉「あれ、大吾やん」
「大ちゃんどうしたの?」
大「お、おかえり〜。ちょうど郵便物取ろうかな〜って思ってさ。」
大「廉〜、この間の件なんやけどさ〜」
廉「ん?あー、あれなー?」
大吾Side
大「○○、家入った?」
廉「入った。」
大「ごめんな、ありがとう。」
廉「いやいや。ただ、ここ連れてって〜って頼まれて連れてっただけやから。」
大「連絡くれたやん?」
廉「まぁ。」
廉「あそこ、何があるん?」
大「…○○の親戚が亡くなった場所。」
廉「…そっか」
大「何で今、?」
廉「わからん」
○○Side
「ただいま」
流「おかえり〜」
和「○○どこ行くん〜?」
「どこって、自分の部屋だけど、、」
丈「今日はリビングで過ごしてや」
「え?何で?」
丈「最近忙しくて一緒に居れんかったやろ?」
「や、でも準備しようかなって、」
丈「それ、部屋でしかできんこと?」
「そういうわけじゃないけど、」
丈「じゃあ決まり。」
.。oO
大吾Side
大「あれ、廉から、、」
大「え」
廉から来たメッセージを読んで驚いた。
流「どしたん?」
大「○○、あのキャンプ場行ってるんやって」
謙「あの、って、、あの?」
大「そ。」
大「あと30分くらいで帰るってさ」
和「何であそこに、、」
『…もしかしてやけど。』
丈「うん、」
『自分で自分を傷つけようとしてる?』
和「何でそう思うん?」
『役を自分の中に取り込むため』
駿「…有り得る。」
大「みっちー、、起きたん?」
駿「はい。」
駿「○○、いつもならそれなりに役に入れるのに、今回は、抵抗があるみたいで、、でも、今回の役、似てるんですよ。○○に。」
和「…というと?」
駿「親戚を殺される役なんです。」
丈「なるほどな」
「…何か落ち着かない」
「やっぱ自分の部屋戻る。」
流「ちょ、○○〜、、」
丈「恭平行ってきて」
『分かりました』
恭平Side
コンコン
『○○。入るで。』
こちらに背を向けてベッドに座ってる○○。
「…なに、」
顔を見なくても分かる。
『無理すんな、』
ギュッ
「だって、っ、泣」
『これが○○の役の入れ方なんやって分かってるけど、これ以上自分を傷付けんといて、』
そう言って○○の手からスマホを優しく抜き取る。見てみると、案の定アンチだらけ。これも、役作りに必要なんやろうな。
「でも、っ、」
『ごめんな、今、役入れてるんやろうけど、もう少しこのままハグさしてくれん?』
「…ありがとうっ、」
『ん〜?俺がしたいだけ〜』
忠実にするため役柄に近づこうとする○○。今回みたいに自分を傷付けてでも。
やから演技がリアルとか言われるんやろうな。撮影してるときは、藤原○○じゃなく、その人になる。それが、尊敬もするし、寂しくもある。
「あ、、」
『どした?』
「みっちーと合わせするって約束した、」
『…はいはい。行ってらっしゃい。』
「行ってくるね」
「恭平ありがと。」
「みっちー、合わせしよ」
駿「しよ〜」