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「・・・あ、そうだ」
あることを思いつき、一人でニヤける。
・・・この顔誰かに見られてたら終わりだな。
ルフィくんの柔らかい頬をつまみ、みょーんと伸ばしてみる。
「おぉぉお・・・!」
餅やチーズを彷彿とさせるそれ。
首やら腕やらもみょんみょん伸びる。
「ゴム人間、すごッ」
「なにしてんだぁ?」
「うわぁ起きた」
あまりに遊びすぎたのか、うっすら目を開けたルフィくんはまだ眠そう。
「ごめん、起こしたね。
まだ寝てていいってさ」
「そうか~・・・。
なら○○も一緒に寝ようぜ~・・・」
ぐるぐると腰に腕が巻き付いて二人でベッドに倒れ込んだ。
久しぶりの近い距離に、柄にもなく緊張する。
早くもイビキをかくルフィくんの寝顔を眺めながら、私も再び寝ることにした。
───
─
「・・・ん゙、」
息苦しさに顔を歪め、思わず目を覚ます。
「起きたかー」
「・・・ッ! おはよ、」
まさかルフィくんが先に起きているとは思わず、完全に油断していた。
息苦しさの原因は彼に抱きしめられていたからで、離してくれる気配も無い。
「すんげェ寝てたぞ。
何しても起きなかった」
「・・・何した」
「・・・いや、何も?」
嘘つけェェエ!!、彼の胸ぐらを掴んで問いただしていると、医務室のドアが開いた。
「はいはい、イチャイチャタイムもそこまでね。
ルフィ、次の島で一旦船を停めるわよ。
食料と燃料の調達をしなきゃいけないわ」
「島か!」
「とにかく、目が覚めたんなら一度起きて。
そろそろ夕飯の時間だし」
「メシィィイイ!!!」
“ ご飯 ” のワードを聞いた瞬間ルフィくんは医務室を飛び出し、私とナミさんは取り残された。
「服、そのままじゃ気持ち悪いでしょ。
わたしの貸してあげるからシャワー浴びてきたら?」
「いいんですか?」
「もちろんよ!
ルフィをメロメロにするとっておきの服、用意しておいてあげるから♡」
「それは、楽しみにしておきます」
ナミさんから服を借りて、シャワーを浴びることにした。
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コメント
1件
どんな服でしょうかね…。。