テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
いつも通りの朝だった
「行ってきます」も
「行ってらっしゃい」も
一緒に家を出て会議も一緒にして
ただ先に帰っただけ
「用事を片付けたらいく」という言葉を
聞いただけ…なのに
アーサー:返事しろよっばかっ、これからも一緒だって言ってたじゃねぇか
俺恋人らしいことさせてあげられなかった
いつも誘うのは菊で
照れ隠ししてほんと…だせぇ
なぁ、水族館に行こう、カフェにも
ショッピングだって沢山行こう
紅茶飲んでなんでもない話して俺が焼いたスコーンを不味そうに食ってでも最後まで食べてさ…お願いだから
目を覚ましてくれ…
菊は目を閉じたまま
アーサー:覚ますわけ…ないか、菊…いい夢みてっか?ふっ…アホずら
こんな時間か…またくるから
愛してる、菊
菊の唇にキスを落とす
そっと病室から出てゆく
夕日が輝く病室で菊は目を覚ますことのない眠りについていた
アーサーは次の日もその次の日も
毎日欠かさずお見舞いに来た
ある日は薔薇の花束
ある日は実が少なくてゴツゴツしたりんご
「失敗したとかじゃなくて」とぶつぶつと1人で弁解していた
ある日は目立つものはなくたった小さな高級そうな箱
アーサー:ほんとは、夜景にレストランで送る予定だったんだが…
菊、愛してる、結婚して欲しい
目が覚めなくてもいい、一緒にいる口実でもいい、ただ愛してるんだっ
もしこれが綺麗な夜景のレストランだったら、「ありがとう」「もちろんです」と答える人がいたならばどれほど嬉しくて、幸せだっただろうか、夕日が差す病室で眠りにつく愛しい”恋人”彼が目覚めない限り結ばれることのない”愛”それでも、それでも愛してしまったから…
コメント
2件
や〜ちょー好き✨️朝菊最高✨️
21
357
#ヘタリア好きと繋がりたい
めーし
458