テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
なんでも大丈夫な方だけ。
泣き要素注意 長いです
王子×王子
明るく豪華な装飾がしてあるパーティー会場へと足を運ぶ
規則正しく、礼儀正しく。
1mmのズレも許されない。この場所で。
「おお、やっと西国も到着しましたか」
kn「はい、お待たせしてしまい申し訳ありません」
「なんてことない、まだきてないルーズな王子もいるんですから」
kn「ああ、そうなんですか」
自国が最後じゃないことを少しほっとし、まだ来ていなかったら遅刻じゃないか?と少し思ってしまった
軽い社交辞令を交わし、他の国の人達にも挨拶をしにいく。
今日は四王国、 それぞれの国が集まってパティーをする。イベントだ
俺はその国の一つ、西国の第一王子
次期当主、なんて周りから言われてる
kn「…東国の王子がいないのか、」
あそこの国は自由で有名な国。だからと言って遅刻は良くないと思うけど。
…自由な国、か
四つの国、それぞれみな特性がある
例えば北国は軍事や防衛。南国は商業や富が代表的だ。
..俺の国、西国は、
伝統や血統を重視する国。
昔から、第一王子なんて存在に縛り付けられていた。今もだけど
勿論結婚なんてものは親が決める。俺に選択権はない。
昔から、自分で選択する機会なんて与えられたことはなかった。
まあ悪い意味で言えば束縛。
何回自分の立場を恨んだことか、数が知れない
「せーっふ!!」
突然、会場に男性の声が響いた
みな喋るのをやめ、一斉に入口の方へと目を向ける
kn「…あ、」
東国の王子の、br..
br「こんにちは〜、遅れました〜!!」
なんて言いながら元気よくみんなに挨拶をしている。
kn「え、えぇ..??」
東国はたしかに自由な国、だけどこれはさすがに…
しかも北国の陛下に抱きついてるし..
いくらなんでもフレンドリーすぎない??
彼が来てから、一気に会場が彼色に染まるような、そんな雰囲気になった
自分とはまるで違う、異質な存在に少し恐怖を覚えたのはこれがきっと最初で最後だろう
br「あ、西国の..」
ついに、俺の所まで挨拶にきた
kn「どうも、会うのは初めて..ですよね?」
br「そうだねえ、初めまして」
いきなりタメ口混じり..
俺の国じゃ考えられないな..
kn「初めまして。」
br「…あー、ぼ、僕はbr!」
kn「..存じてますけど..」
br「あはっ、笑そりゃそっか、」
br「ねえ、敬語やめない?」
kn「..いえ、それは出来ません」
相手がいくらフレンドリーに接してきても、王子は王子。 そんな相手にタメ口だ、なんて西国の高貴さがとか歴代の先祖は..だとか、面倒な事をぐちぐち言われるだけ。
br「なんで?僕達同盟国同士じゃん!」
kn「…お互いの国が大事にしていることが違うので。..すみません、それじゃ俺はこれで」
きっと、あまり関わらない方が身のためだろう
br「あ、ああまってまって、!」
kn「…まだ何か、?」
…改めて顔をみると、とても秀麗な顔つきだ
王子とは思えない行動の数々。 だけど、身に纏っている雰囲気からその名が相応しいと感じてしまう程美しい容姿をしている
br「..あー、あっちにあるお肉食べない?」
kn「…お肉..?」
br「いやあ一人で食べるのって寂しいじゃん?」
半ば強引に連れて来られた。
kn「…あの、腕..」
br「わ、ごめんごめん!笑」
腕を引っ張られてきたから、少し衣装が崩れてないか心配だ。
そんなとこ見つかったら叱られるだろうな..
br「ほら、knも食べなよ〜」
いきなり呼び捨て…??
ほんとに常識を疑うレベルだな東国..
kn「…遠慮、しときます」
br「遠慮しないで、美味しいよ」
br「ほら、あーん」
kn「ま、待ってください、自分でたべれ、!」
喋っていたのに容赦なく口にお肉を入れられる
kn「んむっ、..!?」
こんな、こんな礼儀がないとこ、誰かに見られたら、..
br「はいはーい、美味しいでしょ?」
kn「…やめて、ください、」
kn「俺の国は貴方の様な自由気ままにいていいような国じゃないんです」
kn「…こんなとこ、あの人に見られたら、」
br「..っえ、..ご、ごめん、」
この人が羨ましい
ずっと縛られなく、優雅に過ごせているこの人が。 何にも、囚われていないこの王子が。
羨ましくてたまらない。
br「..ぇ、あ、えkn、?」
kn「..すみません、急にっ、?!」
俺の腕を引っ張られる 本日二回目
kn「な、なんですかっ、?」
無言のまま、人だかりを避けている
どこに、向かってる、?
背が俺より高いせいで前が見えない。
目的がわからない、
kn「はなしっ、」
こんな無礼を、他国の人たちの前で晒している
ああ、帰ったら俺とんでもなく叱られるだろうな..
そんなことを考えていたら、急に止まった
風を感じる…外..?
kn「な、なんでバルコニーに、」
br「…だってそのままじゃそれ、ダメでしょ?」
俺に指を指しながらそういう
kn「…え?」
br「…ほら、ハンカチ、」
その時、ようやく自分の目に涙が溜まっていることに気づいた
kn「ぁ、え..なんで、」
いつから、全く気付かなかった
頭 が一気に真っ白になっていく
誰にばれた、?あそこにいる人達全員に、
kn「ぁ、..」
涙を自覚した瞬間から、溢れ出てとまらない
br「..大丈夫、..大丈夫だよ~..、」
優しく俺の頬にハンカチを当ててくれている
東国の王子にも、こんな失態を晒した、
br「…誰も、知らないから、」
br「僕の後ろにいたでしょ?だから大丈夫だよ、誰にもばれてないから、」
br「安心して、ね..?」
俺に気を遣って、そう言ってくれているのだろうか、 優しさが心に染みて、痛い
こんなに人に優しくされたことなんて今まで一度もなかった。
同時に胸が自分でも抑えられないくらいに動悸が激しくなっていることに気がつく
br「…ごめんね、僕なんかしちゃったかな..」
br「てかしちゃったよね、?!」
kn「ぁ、いや、」
br「僕がknにお肉あげてからすぐ涙目になってたし、..お肉嫌いだった..?」
kn「その、ちがくて、」
kn「…ただ、羨ましくて」
br「…羨ましい、?誰が?僕??」
kn「…はい」
br「..ぼ、ぼくが..、??」
理解ができない、という顔でこちらを見ている
俺にとってはこの人の方が理解できないんだけどな..
kn「..俺の国はご存知だと思いますけど、血筋や礼儀などを重んじる国です」
kn「..なので、幼い頃から外で遊んではいけなく、同年代の子とは遊んだことがありませんでした。」
kn「…だから、自由な貴方が羨ましかった」
kn「..俺にはないもの、沢山知ってて持ってるから、」
言葉がつらつらと止まらない、 俺は王子失格だ。 こんな弱音を、他人にしかも他国の王子に話してしまうなんて
br「…そっかぁ..」
kn「っあ、ごめんなさい、忘れてくださ、」
br「…僕にはその気持ちが分からない」
kn「…、」
別に、分かってほしいとも思っていなかった
変に共感されても自分が惨めになるだけだ
だけなのに、な..
少しだけ、ほんの少しだけ
この人なら俺の事をここから救い出してくれると思っていた。
この人は今までの人達とは違うって、心のどこかで思ってしまっていた
勝手に期待して、良い迷惑だよな
br「だから、」
kn「…?」
br「僕が教えてあげる、knが知らないことも、知ってることも」
br「一から、僕とやり直そう?」
kn「…そんなの、できるわけ、」
br「できるよ。絶対にできる」
kn「俺は西国の王子なんだよ、?次期当主で、国民の人達からも、」
br「それでknは幸せになれるの?」
br「そんな薄っぺらいものより、僕の方がknの事をずっと幸せにできるよ」
br「だから、僕と二人で自由に生きよう?」
kn「….言ってる意味、わかってんの、?
br「勿論。分かった上で言ってるんだよ」
kn「そうなったら、brの立場だって、」
br「僕も全て捨てる覚悟だよ」
br「…kn」
br「僕と駆け落ちしよう」
やっと止まった涙がまた落ちてくる
これは羨ましいからとかそんな理由のものじゃない
br「..ほら、おいでkn」
嬉しいから、嬉しくて嬉しくて涙が止まらない
br「おわっ、勢いつよ、笑」
kn「…お前と一緒に逃げるんだから、絶対俺の事幸せにしろよ」
br「..当たり前。」
br「..ふふ、笑やっと敬語外してくれたね、」
kn「…もう、王子じゃないから、」
br「そっちの方が可愛いよ」
kn「…ばか」
そっと、月夜に照らされながら口付けをされた
br「僕に捕まっててね、」
kn「…離れないし」
br「..っあは笑、なにそれ可愛いね」
br「大丈夫、僕が離さないから」
そのまま二人はバルコニーから飛び降り、姿を消した。
_________________
「そういえば、消えた二人の王子って知ってる?」
「何それ。怖い系?」
「東国の王子と西国の王子がパーティー会場から忽然と消えちゃったの!」
「へえ〜、王子が..見つかったの?」
「いや、まだ見つかってないらしいよ」
「バルコニーに行ったきり帰って来なかったんだって」
「怖くない??!」
「..そう?私はロマンチックでいいと思うな」
「え、なんで?」
「だってその二つの国って真逆じゃん?許されない恋でもしちゃったんじゃないの?」
「それで二人で逃避__」
「お待たせしました、珈琲とカフェオレです」
「あ、ありがとうございまーす」
「ね、ねえ今の人めっちゃイケメンじゃない?」
「確かに..彼女とかいるのかな..」
「..おーい、何サボってんの」
「あと5分..寝かせて..」
「起きろ馬鹿br」
br「knからの熱いキスがないと、..僕起きれなぁい」
kn「熱湯でもかけてあげようか?」
br「ごめんごめん起きるって!」
kn「..あ、そういえば俺とbr。まだ噂されてるよ」
br「消えた王子ってやつ?」
kn「そうそう」
br「あはっ、まあバレないでしょ〜」
br「もう僕ら王子なんかじゃないし」
br「まさか僕達がカフェで営業してるなんて誰も思わないだろうね」
kn「もういいから早く起きて」
br「冷たいなぁっ、もう」
br「…knさん、今幸せ?」
kn「それ、聞く意味ある?」
br「…そうだね、ないか!笑」
kn「..、幸せだよ。brと一緒なら」
br「えぇ〜!?何それかわいい!!」
kn「..早くオーダー取り行って」
br「可愛いもう一回言って!!」
kn「オーダー取りに行けって」
_______________end________________
あとがき
設定は、設定はいい気がしたんです..やっぱスランプ中に書くものじゃないですね。ちなみにknが言っていたあの人は父親などを想定して書いてました。後少し題名について裏話を、欠け落ちは月が満ちていない=三日月、欠けた月なので、不完全なもの、隠されたものという意味合いを考えてました。元々満月だったものが欠けた月になる、みたいな..王子達も完全な立場から不完全な立場へと落ちていく、的な感じの物が書きたかったです。語彙がない。あと長い。ぴえん超えてぱおんですね。後駆け落ちと欠け落ちをかけてます。かけ多いですね。頑張ったのでいっぱい褒めてくれると嬉しいです。やる気出ます。
コメント
4件
まーた神作出てきたよ…妄想ばっか捗って口角宇宙行きますけど…!?駆け落ちっていう言葉選びがもう!!!素敵すぎる!!!あと裏話とか見てて思ったんですけど設定こんなに深く考えられるの凄すぎんですか。やっぱ天才ですよね
ネーミングセンスが神過ぎませんか?!半分分けて欲しいくらいです!あと、brknがカフェの営業してる世界線どこですか?めっちゃ行きたいです!