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スゥー…
深夜1時55分
12月の夜はさすがに冷え込む。
あまり長くは居たくない。が、
俺は屋上で気霜と共に煙草の煙と匂いに包まれる
(このまま夜がずっと続けばええのになぁ…)
なんてそんな事を考えながら煙を肺いっぱいに溜め息と共に吐く
「星が綺麗やな…なぁ、大先生」
と横で俺と同じく煙草を吸う彼にかける言葉
「せやなぁ…シッマ知ってるか?今日双子座流星群が来るらしいで今夜一緒に観ようや」
と空を見上げる彼を俺は煙草を吸いながら横目で見つめる。
俺の宝物。誰にも譲りたくない宝物。それはこの世にひとつだけの宝石。
陽の光を浴びるサファイアは月の光を浴びるとアクアマリンになる。
そんな彼の瞳はどこまでも深く、果てしない深海を彷彿とさせる様な色をしていた。
だが、それで良い。それが良いんだ。
彼だけが持っている宝石を、
彼が俺にしか見せないその宝石を。
と考えていると
「ほな先上がらして貰いますわ」
煙草を吸い終わった彼は言った。
「おん。おやすみ」
「おやすみ。シッマもはよ寝るんやで?今夜は寒いんやから」
「大先生、」
「ん?どしたんシッマ」
「…ありがとな」
「なんやよぉ分からんけど、どういたしまして」
と彼は手を振り去って行く
「あいつも俺も似た者同士やな…笑」とボソッと小さく彼の声が聞こえたのは黙っておこうかな
こんにちは
作者の名無しと申します。以後お見知りおきを
今回は初投稿という事でwrwrd様より相棒組で書かせていただきました。
私は文才能力があまりと言うかだいぶ無いので内容はめちゃくちゃですがお気に召していただけると幸いです。
ではまたお会いしましょう